へい太の日記

2004年03月20日(土) 白い部屋の中で

床に散らばるコトバ 踏みつけられた思い
だれもが魂の置きドコロを知らず 住んでいた
くすぶり続ける願い 繰り返されるすれ違い 
走り出さねばならない連続で
やがて狂い出した歯車
あちこちで壊れていくココロ
見えない重みで 部屋が崩れ始める
聞こえない叫びが部屋中にばらまかれ
直すことや片づけることに疲れ果て 
魂はやがてタマネギに

傷を癒したくて内へ向き
剥いても剥いても見えるのは同じ皮
また傷つけて 涙あふれ出すばかり

壊れてしまった部屋に残されていたのは
落書きされた壁に 穴あきのロッカー
花を飾られたこともないガラスの花瓶
水を遣らず 枯れかけたゼラニウム
そしてほこりまみれの名も知らぬ観葉植物

ざわめきを吸い込んだ白い部屋
観葉植物がひとり小さなピンクの花をつけた
新たな連続の始まり
ひとはタマネギ
傷つける皮むきはもうやめにして
傷は傷のまま
傷の上に新たな皮を重ねてゆく


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へい太 [おてがみ] [へい太のほむぺ]

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