へい太の日記

2003年02月15日(土) 空の海

テラスにあおむけになり 空を見上げる
ここは 空の底
宇宙に向かい寝そべる
青空の向こうに星を探してみる
流れゆく白い綿雲
広がる青空に 雲の影が映って見えた
落ちないよう テラスに背中を張り合わせる
ここは空から一番高く
空の下 広がる青は海になる
雲の上 遙か遠く飛び続け
地球(ほし)を廻りながら万華鏡が巡る
両手いっぱいの玩具を抱えた子どもたち プレゼントにはもう満足した?
あちらにもこちらにもコンビニの自動ドア ここは未来への入り口?
見えないプレゼントまで買い続け 財布を落としたのはあなた?
ケータイに未来から電波が届く 思い出をここまで届けて

灰色の雲が流れ 青い海は空へと戻ってゆく
テラスから起きあがり 部屋に戻る



2003年02月09日(日) 偽りの海

テラスにあおむけになり 空を見上げる
いつもは 地べたを這い回るようにして歩き回る
ここは 空の一番底のはずなのに 
流れゆく白い雲が いつの間にか 下に
テラスに背中を張り合わせて
ここは 空から一番遠いところ
雲の切れ間から見える青は海
波かそれとも星か 白い輝きがそこにある気がした
雲の上 遙か遠くを飛んでいる
宇宙に向かって寝そべったまま

空を漂う間に 昨日まで 記憶の断片が甦る
同じ過ちを二度繰り返すものは愚か
同じ過ちを犯したものが説いている
過ちを止めることができたときには
もう取り返しはつかないまま
自らの手ではなく 誰かの力を借り
同じ伝え方しか できはしない

もう二度とやるまいと誓ったはずなのに
そんな心を持っていても伝える術がどこにもない
心はここに 閉じこめられている
偽りのかくれんぼ
海はそこにも広がっていた

そこに海は見えていたのに
青い海は空でしかなかった
白い波も見えたと思ったのに
そこには昼間見えるはずもない星が浮かんでいた

テラスから起きあがり
部屋に入る



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