馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2009年11月29日(日) 10%の中継ランナー

日本大学芸術学部に「B.D.C.演劇映画放送研究会」という部会があります。
活動内容は…うん、名前のまんまです。
演劇や映画を創ったりしてます。

B.D.C.から通称「べディック」と呼んでいます。

稲葉はこの部会の31期・第32代会長として所属していました。
大学生活のほとんどがこの部会とあったと言っても過言ではありません。

このべディックが、創部40周年を迎え、そのパーティーに出席してきました。

   ◆

単純に言って、40年も続いてるってスゲーや、ってことです。

草創期に活動していた方たちは60歳前後ですもの。
そんなオーバー50の大先輩ですが、やはり学生気分がそうさせるのか、実際の年齢よりも若々しく見えました。

稲葉も自分の前後の友人たちと久しぶりに会い、つかの間、学生時代に帰ったような気がします。
彼らに目立った変化は無く、ちょっとホッとしていました。

たくさんのOBを前に、ホストに徹して奔走していた現役生の姿は微笑ましかったです。

   ◆

40年って一口に言ってますけれど、実際に40年も活動した人なんかいないわけですよね(顧問の千早先生除いて)。

稲葉だって、直接活動に携わったのは大学生だった4年間に限られます。
部会全体の歴史から見たらたったの10%です。
稲葉だけじゃなく、大先輩も後輩も、みーんな等しく10%。

各々が10%を担っての、気づいてみれば結果的に、な40周年。

そんなつもりは無かったのに40年も続いちゃったってことは、簡単に言っちゃえば、それだけ楽しかったってことよね。
必要とされてたってことよね。

「40年頑張って続けてきましたっ!」ってリキんで自慢するより、はるかに真実味がある続き方であると思います。
素敵な続き方だと思います。

会場の隅に過去の作品の写真や資料、部室の落書きノートなんかが置かれていました。
その中に稲葉が書いた企画書や当時19歳の写真がちゃんと入ってました。

やはり稲葉もその歴史の中にいたんですね。
当時は意識していなかったけれど、稲葉も10%を走っていたんですね。

   ◆

パーティーのハネたあと、江古田の名物喫茶店「トキ」で近い代の連中とおやつ。

卒業してから江古田に行くたびに、知っている店がなくなっていたりして寂しさを覚えるんです。
会場の大学にしたって、全面改築で過去の面影は残ってないしね。

でも今日だけはそういう感傷は起こりませんでした。
トキの引田天功も変わらぬ雰囲気で迎えてくれたしね。

次のパーティーもあったら良いな。


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稲葉 馨

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