馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2009年07月22日(水) 皆既にして怪奇

日食です。

そりゃあエリカ様やハイパーメディアクリエイターさんのように南の島まで行ってはしゃぎたいけれど、現実的に無理。
ですから日食は東京で見ます。

それだって60〜70%は欠けるんでしょ?
じゅうぶんですよ。

でも悪石島は日食開始に合わせるように暴風雨に襲われたそうで。
ほんと、お察し申します。

   ◆

東京も暴風雨ではないけれど厚い雲がながれています。
雲や雨には天体イベントなんか関係ないんだね。

いつもより30分早く家を出て、勤務地の目の前、皇居のお堀端から空を眺めます。

見えました。

灰色の雲は厚いけれど、それでもたまの切れ間から三日月みたいな太陽がはっきりと。
形は三日月なんだけど、月のそれよりもはるかに力強く輝いています。
紛れもなく、あれは太陽なんですね。

忘れがちですけれど、これって太陽と同時に月も見てるんですよね。

1分も拝めませんでしたが、じゅうぶんに宇宙の偶然の神秘を感じることができました。
1人で静かに、しかし確実に興奮していました。

たぶん、だらしなく口なんか開けてたんでしょうね。
そんななりながら、ぼけーっと空を眺めてたんでしょうね。
普段からそうだとちょっと危なくて可哀想な人かもしれないけれど、日食のときくらいは良いよね。

そんな稲葉の横を、空のことなんか無関心といった感じで丸の内のサラリーマンが足早に通っていきました。

次の日食の日は晴れると良いね。


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稲葉 馨

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