馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2008年09月10日(水) がばい佐賀ばい・1〜断固としてバス

水野晴郎映画塾の面々と。
『島田洋七の佐賀のがばいばあちゃん』
この映画の撮影の見学&スタッフ手伝い&出演(エキストラですけど)のため、2週間弱、九州は佐賀に行ってきました。
ミクシィ日記と並行してその様子を点描してまいります。

   ◆

映画塾のメンバーはみんな飛行機で九州へ。
東京から1時間30分で福岡空港だそうです。

しかし稲葉は極度の飛行機嫌い。
一度も乗ったことがありません。
だから今回も避けました。

1人だけバス。
博多まで夜行バス。

なんと片道14時間。
やっぱ飛行機って速いわ。

   ◆

夜行バスは初体験。

イメージとしては『古畑任三郎』の鈴木保奈美がゲストの回。
アメリカの夜行バスの車内で古畑たちは大ハシャギしてました。

でも現実は違いました。

東京発のバスに横浜から搭乗。

すでに9割ほど席は埋まっていましたが、みんな死んでるの。

見せられる限りの隙を見せて、
席の中で可能な限り身体を崩して、
睡眠、というよりは仮死に近い雰囲気で寝てる。

博多まで行こうってのに、まだ横浜ですよ?
野球で言えば1回の表が終わっただけですよ?

なんでもうそんなに疲れきってるの?

負のオーラ全開の中へ踏み込むのに一瞬のためらいは避けられませんでした。

   ◆

動き出してしまえば、そんなことも気にならなくなります。
後方窓際の席に収まれば、意外と自分だけの空間を満喫できます。

人によって印象は全然違うでしょうけれど、稲葉はとても楽しかったですね。

車内は寝るためだけの空間になります。

車内灯は全て消され、カーテンもしっかり閉めるよう言われます。
前方はどうか知りませんが、後方は完全な暗闇になります。
ディスプレイが光るから、携帯を開くこともできません。

イヤホンからの音楽が驚くほど鮮明に頭に入ってきます。

浜名湖だったり三木だったりと数時間おきに降りるサービスエリアで、確実に博多へ近づいていることを確認・実感。

安全運転に身をゆだね、午前11時に無事に博多の地を踏みました。

   ◆

飛行機組との合流ですが、バスの便の都合上、稲葉は1人で博多で1泊しないといけません。

合流まで23時間。
気ままなひとり旅といくつもりでしたが、傘が意味をなさない超豪雨。
がっかり。

キャナルシティのラーメンスタジアムで博多ラーメンを食べはしたけれど、ほかに何もできず、夕方にはビジネスホテルにチェックイン。

ホテルの「今日のサービス映画」が『アイアムレジェンド』でした。
深夜にお菓子とお茶をお供に映画を鑑賞。
たった1人で奮闘するウィル・スミスを、たった1人でホテルの部屋で見てる稲葉。
んー、さみしいー。

ちょっと消化不良な分は、翌日からの日程で埋め合わせましょう。


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稲葉 馨

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