馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2007年10月24日(水) 自動ドアの葛藤

自動ドアの前に立ちます。
すぅーっと開いてくれる場合がほとんどですね。
でもたまに開かないこともあって。

そんなとき、我々は実に無策でして。
ドアの前で足踏みしてみるしかないんですね。
こればっかりは渋いオジサマもクールな美女もただブザマ。

俺をナメてんのか! とチョップの1発でもかましたくなります。
困ったモンです、あれは。

   ◆

しかし、他の人は知りませんが、稲葉的にもっと困った状態があるのです。
開かない自動ドアよりも厄介なモノとは「既に開いている自動ドア」なのです。

ドアを通過する数メートル手前の段階で、ドアが開いていることに気付きます。

歩を速めて、ドアが閉まる前に一気に通り抜けようか。
いや、すぐ閉まるだろうから、一旦閉めさせてからアタックしようか。

小さいことかもしれませんけれど、これがなかなかの悩みどころで。

だってタイミングを読み間違えたらドアに挟まれちゃうかもしれないんだよ。
ガラスのドアに自分の身体が左右からグニャァっと。

すぐに開いてくれるし痛くはないんだけれど、カッコ悪い。
ブザマ。
ドアの前で足踏みするよりもずっとブザマ。

ドアにナメられるならまだしも、ドアに喰われるってのはねぇ。

毎日にひそむスリリング。

閉じる寸前、間一髪のところで通り抜けられたりしたときにゃあ。
ハリウッドスター(具体的には『インディジョーンズ』のハリソンフォード)にでもなった気分ですよ。

うん。
カッコ良い。


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稲葉 馨

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