すっかりご無沙汰してしまいました。 ごめんなさい。
この1週間、台本書きに追われてました。
急遽、1週間という期限で10分ほどの作品を書いてくれ、と頼まれまして。 実際に演じられるのは1本なんですが、3本書いて出しました。
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脱稿というのは気持ちの良い瞬間です。 ほっと一息ついて飲むお茶がとても美味いのね。
プリンターから紙がガーガー吐き出されるのを眺めていると、頭が軽くなっていく感じを覚えます。 いや、実際に稲葉メモリーはこの時にどんどん減っているのです。
書いている時は、書いた内容を全て把握しています。 一字一句正確に、台詞もト書きも完璧に覚えているんです。
ただ、これをプリンターから出すに到ると忘れちゃうんですね。 困ったもんだ。
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だから本読みでも、台本初見の役者さんと同じくらい必死に文字を追ってたりするんです。 情けないね。
しかし自分の書いたものが役者さんに読まれるってのは、何とも面映いものです。 書いている段階では自分の脳内で転がしたり、1人でぶつぶつ言っていたものを、ちゃんと2人で会話してくれる。 女の子キャラクターを女の子が読んでくれてる。
これは嬉しいですよ。 「これ面白い」なんて言われると余計に。
そんなだから、自分の台詞が来ているのに忘れたりするんです。 情けないね。
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