馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2006年01月11日(水) 逆探知

ヒューザーの小嶋社長の証人喚問が1月17日に行われることになりました。
1月17日?
そう、阪神淡路大震災のあった日ですね。
偶然なんでしょうけど皮肉すぎますわな。
注目です。

   ◆

さて、身代金目的の誘拐事件への発展を見せた仙台の赤ちゃん連れ去り事件。
赤ちゃん保護、犯人逮捕という最良の形で決着が付きました。
いやあ良かった。

犯人逮捕に繋がったものの1つに「逆探知」があったそうです。
公衆電話を使って院長にかけてきたんですけれど、警察がこれを見事につきとめた。

いや、逆探知ってさ、失敗するイメージがありません?

警部の「奥さん、なるべく引き伸ばしてください」から始まって。
奥さん「もしもし?……もしもしっ!」
警部「どーだ!」
部下「ダメです、逆タン失敗です」
警部「くそぅっ!」
みたいな流れ。

どうせ失敗するなんてこと、はなからドラマを見る側は分かってんだよね。
でもとりあえず劇中の警察はこれをやるんだよね。
ゴジラに対して、全滅するの分かってんのにとりあえず戦車隊が出撃するのと一緒だね。

でも現実の逆探知は凄かった。

犯人は逆探知を恐れて2分くらいで電話を切ったそうです。
しかし警察には2分もあれば充分だったわけです。
技術も進歩したんですかね。
アッパレであります。

   ◆

………ん? ちょっと待てよ?

逆探知ってさ、2分もかかるの?
半分で良いとしても1分も必要なの?
えぇー、それってどうなの?

いまや携帯でも家電話でも、かかってきた瞬間に相手を教えてくれるじゃないですか。
登録してない所でも番号を示してくれますよね。
これだって一種の逆探知じゃないんですかね?

そりゃ「かけてきている電話機」を示すのと「かけてきている場所」を探すのは違うかもしれないけれどさ。
でもナンバーディスプレイがある現代、警察がその気になりゃかかってきた瞬間に場所を特定することって不可能じゃないような気がするんですけれど。
やっぱりそれは難しいのかな。

まして今回は公衆電話でしょ。
それぞれに異なる発信センサーかなんか付けとけば一瞬にして発見できそうだけどな。
やっぱり今でも逆探知って、ある程度の時間が必要なんでしょうか。

あ、もしかしたら瞬間的に場所を特定できてるのかもしれない。
通話時間を引き延ばすのは、場所を探すためじゃなくて犯人の足を止めるためなのかな。
でもって2分の間に最寄の交番からレッツゴーおまわりさん! ってことなのかな?

   ◆

やっぱりドラマのイメージが強すぎて、分かってるようでよく分かりませんわ、逆探知。
うーむ。

ともかく。
なににせよ、今回の宮城県警の仕事振りはお見事の一語に尽きるわけです。
逆探知はよく分からずじまいだけれど、事件の解決は何よりもめでたい。

おまわりさん、本当にご苦労様です。


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稲葉 馨

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