馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2004年12月19日(日) 荻窪のトイレ

何がいけないのか分かりませんけど、稲葉家のPCは定期的にインターネットに繋げなくなる。
うむむ。
もっと間隔を詰めた連載をしたいのですけどね、ほんとは。
やれやれ。

   ◆

寒くなってきました。
この時期の稲葉は、電車を降りるたびにトイレに行きたくなって困ります。
ホームに足を付けた途端に襲い来る尿意。
やだなあ。

で、荻窪駅のトイレ。
女性用トイレの入口にですね、手書きでこんな貼り紙があるのです。
「男性のお客様のご使用はご遠慮ください  駅長」
目立つようにでかでかと貼られています。

これに足が止まったわけです。
男性用トイレが近くに無いのなら、まあわかります。
でも男性用トイレはすぐ隣にちゃんとある。
入口にはそれぞれ男性用・女性用のマークもハッキリと描かれています。
普通の社会感覚を持っていれば、間違えようがありません。

だから上のような貼り紙は必要無い、はずなんです。
でもわざわざ、それも駅長直々に書いて貼ってる。
駅長だってそんなに暇じゃないでしょう?
よく知りませんけど。

てことは、いちいち張り紙をしなけりゃならない事情、でもあったんでしょうね。
間違ってか意図的にか、女性用に入っていく輩が続出してたんでしょう。
酔っ払いかもしれませんけど、男女のマークの識別もできない酔っ払いには、貼り紙だってやっぱり分からないと思います。

女性たちの苦情を受け、駅員一同困った挙句、駅長が筆を取った。
同じ光景が繰り広げられている駅の、とある日のささやかな事件を、貼り紙一枚から垣間見たわけであります。

で、それからトラブルは解消されたのでしょうか。
ふむ。


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稲葉 馨

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