馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2004年03月30日(火) ドクンドクン

たとえばおうちで。
自分の部屋で1人で、ですね。
ボーっとしてる。
なんとなくテレビ眺めて、お茶をすすったりしてる時。

ぐらんぐらんと揺れを感じます。
「地震かな」と一瞬ドキリ。
でも他の家具は揺れていない。

はて、と考えます。
で、震源地が自分の心臓だって気付いた時。

心臓のドクンドクンってリズムに身体のほうが揺さぶられる。
あー、稲葉の心臓、ちゃんと動いているなーって。
聴診器で心音を聴くのなんかよりずっとリアルに感じます。

そういうのを感じちゃうのってちょっと嫌だったりもします。
なんかね。
気持ち悪い。
気味が悪い、の方が近いかなあ。
アレはどうやって動いているの?

ドクンドクンと心臓が動く。
身体が揺れる揺れる。
これが止まっちゃったらって考えると、ねえ。
たまらなく嫌。
だから揺れを感じるのが怖くなって無駄に身体を動かそうとする。
椅子を立ってみたり。
本棚に手を伸ばしに行ったり。
そうすっと心臓が何とか動いていてくれることを忘れられて。
ちょっと安心してしまうのです。

ドクンドクン。
稲葉はいま、確かに生きています。
良かったなあ。


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稲葉 馨

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