馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2003年12月13日(土) 街かどサンタさん・2人目

稲葉のおうちの近くにサティがあります。
でかいスーパーであります。
自宅と駅の中間にあるので、開店時間中ならば店内を突っ切って通ります。
雨や寒い日や暑い日なんかは重宝します。

1階には不二家さんがあります。
ケーキのお店。
ケーキのお店の隣でレストランもやっていて、入り口ではペコちゃんがお出迎え。
大きく可愛い頭をぷるぷるさせながらお出迎え。

このケーキ屋さん、クリスマス色を全面に出して華やかです。
ケーキも美味しそうなんだけど、プリンに惹かれるものがあります。

   ◆

さて、この不二家さんの前にサンタさんが立っています。
といっても人じゃありません。
お人形さんのサンタさん。
等身大の。

で、この等身大サンタさん、なんと動く。
くねくねクネクネ滑らか〜に動く。
ただのお人形じゃなかったのです。
ロボットサンタ。
メカサンタ。

これがねー、怖い…。
ひたすら怖い…。
等身大のボディが披露する澱みない動き。
でもその動きには意味がまったく無い。
ペコちゃんが頭部のみをぽよぽよ動かしている正面で、ヤツは全身をぽよぽよ動かしています。
愛想は振りまいてるんだけれど、目は笑ってないし合ってない。

初対面の時は人間かと思って近づいて、ロボだと分かった瞬間に仰け反ってしまったわ。
迷子の子供の前に現れでもしたら、泣くぞ、子供。

   ◆

そんなロボサンタ、やっぱり苦情が来たのか、こないだ見たらコンセントを抜かれていました。
動かなくなった彼、やっと普通に見られるようになりました。
ふーう。
不二家のペコちゃんの頭の動きが、活動停止したロボサンタを嘲笑っているように見えて面白いです。

コンセントを抜かれてから数日後の今日。
なんとロボサンタさん、上半身だけになっちゃってました。
腰から下が無い。
文字通り、無いの。

床からサンタさんがにゅうっと生えている。
奇怪なダンスをやめて、やっとまともなサンタさんになったと思ったのも束の間でした。
前にも増してオカルト色が濃くなりました。

これはどういうことだろう…。
メンテナンス?
こんどはペコちゃんの頭、恐怖に震えているように見えます。

クリスマスイブとその翌日には、いったいどういう姿になっているんでしょうか。
というか、イブまで彼は店頭にいられるんでしょうか。
ささやかに見守ろうと思います。

上半身だけでくねくね動くのだけはカンベンしていただきたいものです。

   ◆◆◆

【関連記事リンク】
2003年12月6日『街かどサンタさん』


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稲葉 馨

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