2003年10月17日(金) |
お客として劇場に行くと… |
この3週間、週末に後輩・知人のやっているお芝居を観てきました。
3劇団のうち2つが純粋な学生劇団。 1つは半・社会人劇団です。 3劇団のジャンル・作風はみごとにバラバラでなかなかバラエティーに富んだ観劇でございました。
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知り合いがやっている劇団を観にいく場合、終演後の関係者とのお喋りってのがかなり大切な要素となります。 しかし稲葉はこれができない。 普段はどんなに親しくしている友人でも、気の置けない後輩であっても、終演後はダメ。 なんでしょうね、やっぱり客と俳優という風に分けてしまってるんですかね。 まともに口も利けなくて俯いたまま足早に劇場を後にします。 本当に面白かったお芝居を観せられた後なんかは口惜しさも混じってたりしてね。
でもせっかくだから何かお話したくて、少し離れたところから劇場を振り返ることが多い。 そうして見ると皆楽しそうにお喋りしててさ。 加わりたいなとも思うんだけれど、でもやっぱりダメなのですわ。
結局帰りの電車の中でお疲れメールをカタカタ打っている。 ふと友人の満足げな顔が浮かんで、少し寂しい、申し訳ない気分で送信。 お芝居を観た帰りの電車の中の稲葉は決まって軽く鬱々としてる。
稲葉に公演の案内をくださいました劇団関係のお歴々。 無愛想なのは許してやってください。 つまらなかったわけじゃないんです。 むしろ、面白かった時ほど稲葉は愛想悪くなります。 なんとかしたいんです。 なんともならないんです。
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劇団関係者とは話せなくても、お客さん同士として出会った友人とは普通にお喋りできます。 大学卒業しても、学生の頃の付き合いからの公演案内が届きます。 そういう劇団を観にいくとかなりの確立で、学生時代の友人と出会えます。 これがね、嬉しいんですね。
後輩の芝居は、芝居そのものは当然ですが、懐かしい友人という副賞も楽しみの一つなんですね。
今観た芝居を肴に1杯やりあうわけですよ。
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