馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2003年10月11日(土) 大ネズミがあらわれた!

先日有楽町の地下構内を歩いていると、掃除のオジサンがやたらとモップをフルスイングしてる。
クワで畑を耕すような感じで、側溝の水をバシャバシャやっている。
遊んでんのかなー…って思ったら違いました。

ネズミ。

ネズミを殺そうとしてたの、そのオジサン。

オジサン必死にモップを振り下ろす振り下ろす。
何発か確実にヒットしているのに、ネズミ意外としぶとく逃げる逃げる。
ヒットするたびに「ちゅーッ!」って泣き声が響く。
小さな身体のわりに泣き声がとても大きくて驚きました。
これが断末魔ってやつですかね。

もうね、思わず足を止めて見入ってしまいました。
やがてネズミは動かなくなりました。
そしてとどめの一振り……。
戦いに勝利したオジサン、ちょっとしたギャラリー(つっても稲葉含めて2、3人ですが)にやっと気付いて、笑顔で会釈してきました。

残酷かもしれないけれど、でもオジサンの仕事上、ネズミを見逃すわけにはいきませんな。
そんなことよりね、東京の地下ってずいぶん綺麗ですけど、いまでもネズミっているんですね。
そっちの方に驚いたというか。
そりゃあネズミなんて探せばいっくらでもいるんでしょうけどね。
実際見ちゃったらまた違う感慨があります。

ネズミと掃除のオジサンのバトルなんてちょっとレトロな光景ですね。
ネズミはあまり好きじゃないけれど、ネズミがいるような雰囲気は決して嫌いじゃないですね。


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稲葉 馨

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