6月2日は開港記念日であります。 港が開かれた日。
ヨコハマ市民の稲葉は中学生になるまで、開港記念日は「建国記念日」や「憲法記念日」などと同格の「国民の祝日」なんだと思い込んでいました。 国レベルでお休みの日なんだと思ってました。 だって小学校、お休みだったんだもの。
教育の法律がいろいろと変わってきた現在はよく知りませんが、以前は横浜市内の公立学校、6月2日はお休みだったんですね。 私立でも休みにしたり、半日だけにしたりしてました。 港町ヨコハマにとってはそれくらい大切な日なのです。
中学が半日登校だったので、国民の祝日でないことはわかりました。 でも「バレンタインデー」や「エイプリルフール」なみに国レベルで認知されている日だと思ってました。
昼は船の汽笛が街中に心地よく響きます。 ぶおぉーーって。 思わずテレビの音量を下げて聴いてしまいます。 夕方になると横浜港山下公園に着物が目立ち始め、夜は壮大な花火が海を飾ります。 おうちの窓から、とても大きな気持ちの良い音が聞こえるのです。 どーんどーんって。 そんな日が大好きです。
大学生になって、所沢(埼玉県)や池袋(東京都)が主な活動場所となりました。 したらば開港記念日の存在がとても薄くなってしまいました。 やっぱりヨコハマだけの記念日だったんですね。 実はマイナーな記念日だったのね。 ヨコハマ出るまでちっとも知らなかった。
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なんかそういう、特定の地域だけが盛り上がる記念日ってどこにも何かしらあるんでしょうね。 国レベルじゃなくて自治体レベルの。 その地域の公立学校はお休みっていうくらいの。
山形県天童市だったら「将棋の日」とか。 茨城県水戸市だったら「黄門デー」とか。それか「納豆記念日」。 石川県金沢市なら「100万石の槍の日」とか。 あんのかな、そんなの。 「将棋の日」はかなりありそうなんだけどな。
あ、開港記念日って長崎・神戸・函館・新潟・下田にならあるだろうなあ。
マイナーで地元民しか知らないような記念日かもしれない。 けど、そんなのをその日だけ思い出したように、なんとなく感じるってのも悪くないかな、なんて。 毎日トーキョーに出て頑張ってるけどヨコハマだって忘れちゃいないぜ、みたいな。
「郷土」っていうと大袈裟な感じですかね。 「地元」という感覚が大好きな稲葉です。
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