2003年05月20日(火) |
結婚式を作っている人たち |
友人の板倉殿の通うウェディングプランナーの学校へ行ってきました。 来月に控えた彼女達の卒業式のために、思い出映像を撮影します。
因みにこの日、板倉殿のお誕生日。 おめでとうおめでとう。
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雷も轟くすんごい雨でした。 雨が一番ひどい頃に表参道を歩いて学校へ向かいます。
板倉殿以外の生徒さんが来る前に、教室の感じをざっと掴みます。 照明が暖かくて、画が飾ってあって、花が活けてあって、普通の教室とは違います。 やや遅れて岡山殿も来校。 稲葉と岡山殿2人でカメラを回します。
しばらくすると生徒さんがやってきます。 15人くらいの生徒のうち男性は2名だけ。 あとは全部女性でした。 やっぱりウェディングプランナーってのは女性が多いのですかね。
ひとりだけ40代のお母さんがいましたが、あとはみんな20代。 20代の半ばから後半かしら。 稲葉よりは少し上くらい。 ま、直接聞いたわけではございませんが。
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岡山殿は事務員さんからあずかった授業風景の写真を撮ったり、学校のロビーなどの内観を担当。 稲葉は授業の撮影を担当しました。
15人くらいの生徒を2つに分けて、それぞれ違う授業が同時に行われます。 稲葉が最初に撮ったのは実技系の授業。 プロのヘアスタイリストの方を呼んで、実際に生徒の髪の毛をいじる。
ヘアメイクだったり、衣装だったり、顔のメイクだったり… 毎回いろんなジャンルのプロを先生として招待して授業が行われるようです。 だからほとんどの先生が1回きりのゲストなんですね。
今回の先生、叶姉妹の妹の方にそっくりでした。 本人かと疑います。 とても上品な先生ですぐに好感を持ちました。 結婚式のヘアメイクさんってのは、普段から上品なんですかね。
カメラを回しながらも、ヘアメイクの講義の話が面白く、ついつい聞き入ってしまいます。
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ひとしきり講義を終えたら、先生が実際にヘアメイクをします。 生徒の1人をつかまえて、カールを巻きつけるところからスタート。
さすがにプロで鮮やかな手つきです。 卒業式の映像だから生徒をメインに撮らなきゃいけないのに、どうしても先生にカメラを向けたくなります。 叶美香さん(本当は高橋さん)、めちゃくちゃカッコイイ。
他の生徒も席を立って、先生の周りで観てます。 ヘアメイクしながらも先生はいろいろお話をしてくれます。 理論だけじゃなくて、自分の体験したケースなど話の内容がとても具体的でわかりやすい。 何の予備知識も持っていない稲葉もふんふん頷いてたりします。
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この教室、生徒は全部で6人。 みんな女の子で、終始賑やかな授業でした。 良い意味でお喋りの絶えない授業風景。 生徒さんと先生、初顔合わせなのに仲良くなるの早いの。 授業の最初の頃は「先生と生徒」だったのが、気付けば「先輩と後輩」みたいなの。 こういう雰囲気の授業、楽しそうで良いな。
しだいに自分の付き合っている男のことにまで話が及んだりします。 ここにカメラを回してる男が1人いるんだけど、そんな話をして良いのかしら。 しまいにゃ先生も自分の男の話しだすし。 「人を美しくしたいなら、まずは自分が美しくないとダメ。そのためには恋をするのがイチバン」 みたいなことを先生、さらっとおっしゃいました。 この先生が言うとすごい説得力です。
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そんな話をしているうちに、生徒さんの髪型ができあがります。 長かった髪をくっとまとめて上げてあるの。 ヴェールをかぶせた時の美しさはなんともなんとも。 カメラを持つ手に力が入ります。 今回はヴェールだけで、ドレスや化粧はしないんだけどそれでも見違えます。
結婚式のヘアメイクは、別人にしちゃダメなんだそうです。 映画とかのメイクじゃありませんからね。 本人の美しさをいかに引き立てるかが大事。 髪をいじられた生徒さん、さっきよりもずっとよく笑うようになりました。
時間があったのでもう1人いじります。 こちらはヴェールじゃなくてお花を添えてみました。 授業の場には少し不似合いだけど、美しいのは確か。
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ヘアメイクの授業を撮り終えたところで、内観を撮り終えた岡山殿と合流。 もう1つの講義形式の授業にお邪魔します。 風景や生徒の顔をひとつひとつ収めていきます。
こちらも先生と生徒、初顔なのにアットホームな雰囲気でした。 結婚に携わる人っていうのは、親密な男女の深いところまで相談に乗るわけですから、仲良くなるのがとても上手。 仲良くなってないと、するべき話もできないんですね。
先生と生徒のあり方がとても新鮮な学校です。
撮影を終えると、生徒や事務員さんから感謝をされました。 でもこちらとしても貴重な体験ができたわけでお互い様です。 結婚を勉強するところなんて、滅多に覗けないもの。
この学校に通っていると、生徒は結婚願望を強く持つようになるんだそうです。 わかる。 それ、とってもよくわかる。
素敵な結婚式をたくさんたくさん作ってくださいな。
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【関連記事リンク】 2003年5月13日『結婚式を作っているところ』
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