馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2003年01月20日(月) 貴乃花ぁぁー(国技館の観客の声援風に読んで)

横綱の貴乃花関、引退。

稲葉は相撲が大好きです。
一応言っておくと、やる方ではなく見る方でね。

幼い頃、母親が千代の富士関の大ファンで、「千代ちゃん、がんばれー」となんとなくですが応援していました。
稲葉本人には記憶がまったく無いのですが、テレビに写っている千代の富士関を「パパ、パパ♪」と呼んでいたそうです。
わが事ながら、子供ってヘンね。

ちなみに稲葉、元関脇の蔵間関もパパと呼んでいました。
父方の実家に遊びに来た蔵間さんに抱きついて離れなかったとか。
そんな因縁(?)から、蔵間さんの葬儀に参列していたりします。
会ったのはその1回きり、しかも記憶も微妙なのにね。

   ◆

母親の隣でなんとなく見ていたら、いつのまにか本気で好きになっていました。
ちょうど「若貴フィーバー」と重なって、本場所の中継はもちろん、ワイドショーまでかじりつくように見ていました。
けっこうな相撲通であると今でも自負してます。

ファン、というのとは少し違う感じがしますが、応援していたのは若乃花関。
お兄ちゃんの方ですね。
稲葉自身もお兄ちゃんでしたので。
……妙な理由だなあ。

貴乃花関は応援しようとは思いませんでした。
別に嫌いなわけじゃなくて、いまさら応援する必要も無いくらい強かったからかな。

4番バッターを集めた巨人軍だって140試合のうちで80勝するのがやっと。
全盛期の貴乃花関は年90番の取り組みのうちで80勝ってるわけですからね。
これは強い。
だから応援しなくてもいいじゃん。
ねえ。

応援はしていなかった。
けれど、もうどうしたって目に入ってくるのが貴乃花関でした。
そういうのって、けっこうすごいことだと思う。

千代の富士関を引退に追い込んだ一番は何度見てもすごい。
横綱昇進を決めた曙関との一番もすごい。
小泉首相に「感動した!」と言わしめた武蔵丸戦だってなかなかどうして。

それだけに、今場所は見ていて辛かった。
取り直しとなった雅山戦、再出場の日の闘牙戦は見ていられませんでした。

いまも日記を書きながら、各チャンネルのニュースをハシゴしています。
泣きたくなります。
でも相撲好きとしては見ておかないといけない気がします。

貴乃花関にはなんべん「感動した」か分かりません。
おつかれさまでした。


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稲葉 馨

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