馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2002年07月16日(火) 稲葉の台風円舞曲

台風7号ですか。
まだ夏休み前だというのに今年の台風は頑張っています。

新聞に載っていたことですが、台風が来るとNHKの視聴率が跳ね上がるそうです。
台風に限らず、天災が来たらとりあえずNHK。
日本人は、いざという時のNHKに対する信頼が凄いようです。
分からないでもないですけどね。

風が吹くとNHKが儲かるようです。

そのNHK、今日はちょっとはしゃいでいる感じが見て取れて面白かったです。
ディレクターさんか何か知りませんけど、アナウンサーへの指示が全部まるぎこえ。
地方の記者は「はいはーい」なんて電話に出るし。
子供に限らず、台風というのは何か人をくすぐるものがあるようです。

字幕で出ていたのですが、どこかの県で「避難勧告/1人」って。
ピンポイントでの勧告。
すごいですねえ。
したら「床上浸水/1棟」。
ああこの家の人か。
頑張れ!

   ◆

火曜日は出席を取らない授業なので、本来なら家に立て篭もって台風ニュースをのんきに眺めていたいところですが、試験となればそうもいきません。
電車の遅れを恐れ、予定より1時間、家を出る時間を早めました。
そしたらいちばん雨の激しい時間にぶつかりました。

玄関開けたら水の壁ができていました。
なんかのアトラクションかと思いました。

駅までの道すがら、壊れてしまったサンダルが脱ぎ捨てられていました。
この大雨の中を裸足で走った女性がいる。
すごいですねえ、台風。
サンダルの横には傘も捨てられていました。
同一人物のものでしょうか。
気になってしかたがありません。

ちなみにこの頃、箱殿もすっ転んでいたりします。

だいぶ前にも書いたのですが、折り畳み傘で頑張っている人が台風の日って必ずいます。
これはやっぱり大傘が既にぶっ飛んでしまったということなんでしょうか。
準備不足……ではないですよね、やっぱり。

傘がたくさんぶっ飛んで。
風が吹くと傘屋が儲かるようです。

あとルーズソックスの女子高生も分からないですね。
水を含んで重くなって全部下がってきてズルズル引きずってどす黒くなっています。
こだわりは分かりますけど、こんな日くらい…ねえ。

その台風も、試験受けている間にどっか行っちゃいました。
したら抜けるような青空と、待ってましたとばかりに張り切る太陽が。

じとじと降る雨は稲葉は大嫌いですが、今日の台風くらいの、もう笑うしかないような勢いで降られたら「ご立派!」と言いたいです。
去ったあとは一気に晴れて、その潔さもいいじゃないですか。
アメリカは台風に女性の名前を付けるらしいですが、台風の潔さにはなんか「漢(オトコ)」を感じます。

   ◆

台風が去ったあと、箱殿と海里殿が部室に遊びにきました。
蒸し暑いので部室でぐーたらしてました。
蒸し暑いのに3人ともプーさんや犬のぬいぐるみをぎゅっと抱いていました。
遅れてnukushi殿も来ました。
ピノを買ってきてくれました。
調子に乗って食べ過ぎました。
稲葉の4代上のOBの久保田さんも来ました。
3年前とぜんぜん変わってないです。

そんな感じでだらだらしていたら、劇団の友人から電話。
いけねえ、用事をすっかり忘れてた。

   ◆

で渋谷へ。
劇団の役者募集に応募してきてくれた人と会うのです。
同い年の美しい女性でした。
軽く冗談を言ったら笑ってくれたので、稲葉の口もとてもよく回りました。
これが素敵な出会いになったらいいですね。

ところで、今日の午前中、台風が来ていたなんて信じられません。
電車には大量の傘が忘れられています。
ちょっとした台風の爪あと。

傘がたくさん残されて。
風が吹くと、やっぱり傘屋が儲かるようです。

駅から家への道すがら。
壊れたサンダルは朝とまったく同じ形で残っていました。
その脇にはやはり壊れた傘が。
こちらは3つに増えていました。
3つがえらい絡まってグチャグチャになっていました。

台風はやっぱり来てたんですね。


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稲葉 馨

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