馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2002年04月04日(木) 稲葉の稽古場日報・準備編〜なにが足りない

舞台監督のともき殿を連れてストアハウスへまたお金を納めに行った。
これで小屋代の半分を納めたことになる。

ストアに行く前、部室で1万円札の束を手に、しみじみとバイトの報いを感じた。
夜も寝ないで働いたお金の実に2ヵ月分だ。
一瞬にして消えてしまうのは確かに寂しく辛いが、でもだからこそ3ヶ月後の幸せに向ってひた走れる。
こういうものへの投資に稲葉は躊躇しない。

さて人集めの方では、けあま殿が照明で名乗りをあげてくれた。
まことにうれしい。
照明がいなくて困っていたのだ。
美世子殿にも交渉中でこの2人が組めば照明に関してはまったく心配がいらなくなる。

ただ、けあま殿には「表方裏方問わず」の誘いであったが、実際には8割方役者として声をかけていた。
けあま殿は以前より役者として面白そうだと感じていた。
だから長野での公演の話を聞いて、先を越されたと思った。
なによりその公演を観られなかったのが残念でならない。
なぜ東京でやってくれんのか。

役者として面白いかもというのは、べディック内では他にaki殿がいる。

とにかく照明の穴が埋まって稲葉にとっては大きな前進となった。
けあま殿ありがとう。
しばらくの間、お付き合いをねがいます。

また、信殿より役者としての参加は不可能だが、脚本などのアドバイザーとしてなら考えたいという報告も得た。
なんか正スタッフよりアドバイザーの方が多くなっている感がしないでもない。
でもアドバイザーの分野はみごとに散らばっていて素晴らしい。
もちろん歓迎いたします。

1年生が入ってきたら希望のスタッフポジションに積極的に付けていくつもりでいるが、演出・企画長としては各ポジションにチーフとして上学年にいてほしいものだ。
裏方に関しては人は集まりつつある。

問題は女優だ。
役者で参加してくれることになっているのは男ばかり。
もちろん彼らには心より感謝するが、女優がいないのはちと寂しい。
このままでは、新歓机出しの場で稲葉は女優探しの目しかしなくなってしまふ。

話はかわる。

夕方より演技コースの仲の良い男2人と飲んだ。
3実作品の審査会の話に始まり、映画論・演劇論・役者論・監督論・演技論・芸術論と実に面白い話が出来た。
4時間があっという間に過ぎていった。
演技コースの同輩との会話には心地よい緊張感が漂っていていい。

明日は学科ガイダンス。
いよいよ学校が始まってしまう。

学校が始まる…嫌な響きではある。
が稲葉にとってはこれが最後となる。
そう思うとそれほど嫌でもないが、むう、やっぱりイヤかもしれん。


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稲葉 馨

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