紅に染まりし古の都
ようやく念願だった秋の京都旅行に行ってきました!! イェイ!
べらんめえに人が多かったけど!! バスの中で潰されるかと思ったけど!! 寒さで凍え死ぬかと思ったけど!!
そんな中でも、何よりもお兄ちゃんと行けたことが嬉しくて嬉しくて。 私の野望でしたよ。好きな人と京都に行くってのは。 手を繋いで歩いて、あちこち観光するってのは。
ええもう、終始ニヤニヤしてましたとも!! 手なんてほとんど繋ぎっぱなしでしたとも!! むしろ、腕にぎゅーっとしがみつきましたとも!!
そんな幸せ気分のまま巡った京都。 とりあえず、つらつらと書いていこうと思います。
まず、行く日が19日になったのはその日しかおにいちゃんに休みがなかったからで。 加えて、次の日も芝居の稽古があるってことで、日帰り旅行と相成りました。泊まればもう少しゆっくり出来たんだろうけど。 まぁ、行く所を決めてしまえば、日帰りでも十分か……ということで、観光場所を決めるのは私の役割でした。 友人から京都観光マップを借り(買えよ(笑))、うんにゃかうんにゃか悩むこと約10日。 行き先は銀閣寺、永観堂、南禅寺のある洛東周辺となりました。
まずは朝。 設定した時間より少し遅れてお兄ちゃんと合流。 駅地下でベーグルを食べ、新幹線のホームに向かう途中の改札で、マチルダ先輩の勤務姿を初発見!! ……したことを後輩に報告しつつ(笑)、すでに乗車率100%超えをしてる、9:17始発ののぞみに乗車。
車内でいろんな話をしつつ、京都駅に着いて、まず向かったのはバス乗り場。 最初の目的地を新幹線内で銀閣寺と決めたので、まずは銀閣寺行きのバスが来る乗り場に向かったのですが……いやぁ、もぅ。 溢れんばかりの人、人、人!!!! 秋の行楽シーズン真っ只中の土曜日でしたから、当たり前といえば当たり前なのですが……いや、それにしても行く気を失うくらいの人の多さ。 何とか無事にバスに乗り込めたものの、後から乗ってくる乗客に潰されそうになるわ、ブレーキかけられたら身体が支えられなくなるわ、というひどい状態。 それでも、私はお兄ちゃんが支えてくれたり、守ってくれたりしたので、まだマシだったはず。 大変だったのはお兄ちゃん。子どもに服の裾は握られるし(笑)、汗だくだったし。降りる頃にはくったりしてました(笑) でも、バス車内の『美味しそう発言』はセクハラだぞ?(笑)
降りて向かった銀閣寺は、本堂に向かうにつれて、さすがにどんどん人口密度が増えていきました。 中に入ったら、なんか聞こえるのは中国語とか英語(笑) さすが世界遺産。さすが観光名所。国際色溢れまくりでした。
何か一つは世界遺産を見たいと思っていて、修学旅行では行けなかったという理由から選んだ銀閣寺。 お寺そのものより、色づいてる紅葉とかに目を奪われました(あれ?) いや、ちゃんと本堂も見ましたよ? でもそれ以上に、銀閣寺内の苔の説明に「大切な苔」「すこし邪魔な苔」「とても邪魔な苔」とか表記されてるのがおかしくておかしくて……!! 邪魔な苔て……もっと言い方があるだろうよ……!!(笑)
銀閣寺をあとにして、周辺の屋台でお煎餅や天ぷらを買って食べつつ、次の目的地の永観堂までは、哲学の道を通って歩きで行くことにしました。 さすがにもう、バスはしばらくいいや……と思いましたしネ(苦笑)
てくてくと紅葉した木々の間を歩いていたら、お兄ちゃんがゴミを捨てようと近寄ったゴミ箱を見て「うわッ!!」と飛びのきました。 「?」と思って近づいてみると、私も「うわぁッ!!」と飛びのいてしまいました……いや、周りの目が痛かったんですけど。
けど、でも。 ゴミ箱の中に子猫がいるって……子猫が二匹もにゃーにゃー言ってるって……どうなん……!!!!!! 捨てられたんですかね……捨てられた食べ物の紙くずをかじかじしてました。目がうるうるしてました。 でも、拾ってあげることは出来なくて。 複雑な気分のまま、「驚いたねぇ……」「あの子たち、中から出れるかな?」と話しつつ、再びてくてくと歩いていきました。
しばらく歩いていると、永観堂に着く前に大豊神社を発見。 大豊神社ですよ、ええ、遙時ユーザーなら一度は行ってみたい遙時スポットの一つ、大豊神社ですヨ!!!!! いやっほぅ!! お兄ちゃんも同意してくれたので、ちょっとだけ寄り道。 社を目指して歩きながら、「ああ、ここが鷹通や頼忠の好きな場所……しかも椿や山茶花が咲いて、加えて頼忠や翡翠との恋愛イベントまでもが起こる場所なのね……!!」と心の中で感無量に浸ってみました(笑) 名物の狗ねずみを見つつ、「いつも問答無用で浄化、そして封印してごめんなさい」と謝りながら手を合わせてきました(笑) ついでに、飾られてる絵馬が9割、遙時ユーザーのものだということに笑っときました(笑) 絵とかもきっちり描き込んであって、皆の愛情が伝わってきました。一部、間違った愛情もあった気がしたけど(笑)
さて、大豊神社を後にして、向かった先は永観堂。 展望台らしき場所から眺める景色は、綺麗な紅葉で素晴らしかったです。 本堂の中を歩きながら、床の冷たさに足が限界を訴えました(涙) 中の学芸員の方は、暖房装置を置いて座ってましたけど、確かに無いと辛いです。お疲れ様です。 本堂を出て、池の中を泳いでる鴨さんたちを見て、「可愛い〜〜〜〜vv……いや、むしろ美味しそう……」と呟いたら、お兄ちゃんから「こら?」とツッコミが入りました(当たり前/笑) でも、今の時期は鴨さんが美味しい季節ですものね!きっとそう思ったのは私だけじゃないはずだ!!(笑)
永観堂の拝観を終えて、次は南禅寺に。 途中、石焼いもを買って、二人で半分こにして食べました。 南禅寺に着いてから、まず最初に行ったのは三門。あの石川五右衛門が「絶景かな〜〜」と言った場所です。
南禅寺が一望できます。 むしろ、京都市内も見えます。
つまり、高いです。 華織さん、高いところは絶望的にダメです。
でも、お兄ちゃんが行きたそうだったのと、行かなきゃ後悔するかも……という考えに駆られて、覚悟を決めて行くことに。 でも、階段前までは度胸で行きましたけど、階段の急勾配に頭がくらり。 お兄ちゃんに「スカート気をつけるんだよ?」って言われても、そんなの気にしてられないくらいに、もう頭がいっぱいいっぱい。
手すりとお兄ちゃんの手にしがみつきながら、必死で登った三門。 登った先に広がった雄大な景色。眼下に見える人の群れ。吹き抜ける風。
華織さん、この時点でほぼ死にかけ(笑)
いや、まぁ、最後のほうは大分慣れてはきましたけど。 それでも怖いことには変わりなく。 降りるときも足ががくがく。 「お兄ちゃんが滑って落ちても、私は手を離して見捨てるから!!」と宣言しつつ(笑)、無事に地上に降り立ちましたヨ。 地上って……大地って素晴らしい!!(笑)
そしてまだまだ続く京都巡り。
南禅寺を離れて、山道をとろとろ歩いて、そのまま大通りへ抜け、次に目指すは祇園。むしろ祇園の甘味処(笑) 「ぎおん小森」という有名な甘味処に足を向け、40分近く寒空の中待ち続けてみました。 ハイ、並んででも待つ!とゴネたのは私です。ごめんなさい(笑) でも、待った甲斐だけあって、美味しかったです。 お兄ちゃんが抹茶蜜の白玉クリームあんみつを、私が白玉ぜんざいを注文。あんみつの中にある吉野くずがめっちゃ美味しくて。 あちこちのマップ誌イチオシの店なだけはあるな〜〜と納得。 また機会があったら行きたいです。ホントに美味しかったvv
それから祇園のお漬物屋さんに行ったり、お土産屋さんを覗いたりして、清水寺の方に七味やお香のお店があるから行ってみようか〜〜という流れになり。 これまた、てくてく歩いて清水寺まで行きました。 この時点ですでに時刻が夜の7時過ぎ。それでも減らない観光客。でも、外国人の団体さんは見かけなくなりましたネ。
清水寺周辺は、お兄ちゃんの方が詳しかったのでお任せ状態。 お土産屋さんを覗いて、お目当ての七味とお香のお店でお買い物して。去年、お兄ちゃんがお土産に買って来てくれた可愛らしいうさぎグッズの店でお買い物して。扇子と扇のお店も覗いてきました。
そして、シメは夜の清水寺。 清水の舞台も高いのですが、夜になると周りの景色が見えない分、高さも感じなくなるので、割と普通に拝観できました。 夜のライトに浮かび上がるお堂と紅葉は圧巻でした。 舞台近くの出世大黒天を見て、「(役者として成功するように)お願いしてみる?」とお兄ちゃんに聞いてみたら、「神様に叶えてもらいたいとは思わないから」という返事。 「それでこそ私の好きなお兄ちゃんだ」と惚れ直しときました(笑) うむ。さすが、役者名がすでに神の名前なだけはあるね!!(笑)
時間も差し迫ってきたので、てくてくと帰りの坂道を下る途中、閉店間際のお土産屋さんで、忘れていたバイト先へのお土産を買いました。そこでお店のご主人が、何だかすごい人だということを聞きました。 どんな人だったかは、もううろ覚え……(おい) もっかいお兄ちゃんに聞いてみよう(笑)
帰りは最終の新幹線でした。 駅構内でマックを食べて、車両に乗り込んで、二人ともすやすやと寝ながら帰りました(笑)
ちなみに、後輩が勧めてくれた豆腐料理とか湯葉料理は食べてません。 むしろ、まともにご飯食べてません(爆) 時間がいっぱいいっぱいだったという理由もあるし、屋台でいろんなものをつまんだりしたっていう理由もあるし。 別に無理して京料理を食べなくても、十分、満喫できましたしね。
ホント、丸一日幸せで楽しかったです♪ 今度は春の京都に行ってみたいですね。まだ東寺と金閣寺にも行ってないし。今回行けなかった嵐山も行きたいし。
京都はいくら行っても行きたりない場所です。 またいつか、こうやってのんびりお兄ちゃんと行けたらなぁ……と思います。もちろん、友達ともですけどね。
2005年11月19日(土)
|
|