読書日記

2004年09月16日(木) 『季刊 本とコンピュータ 2004秋号(第二期13) 』トランスアート

『季刊 本とコンピュータ 2004秋号(第二期13) 』(トランスアート)を通読。真摯な議論や文章は娯楽に近づく。一気に最後まで読んでしまう面白さである。「『本』のために『コンピュータ』はなにができたか」という特集テーマのもと、梁山泊のごとく有能な執筆者たちの熱心な文章、インタビュー、対談、議論が集まった。
第一部の討論には、北田暁大、清水徹、永江朗、荻野正昭が登場。
第二部は、次の通り。
ルポ「マンガ電子化、その『夢』の行方」栗原裕一郎
鼎談「雑誌と百科事典と新聞が、電子化の大波を受け止めた」元木昌彦、矢野直明、龍沢武
座談会「戯曲の『版木』を残したい」佐藤信、和久田頼男、津野海太郎
「技術よりも人が見えてきたー電子テキストの八年」廣瀬克哉

ほかにも、小熊英二、東浩紀、山之口洋、仁木麻里などの文章も良い。
これからも折に触れて読み直すためのきっかけとなる魅力ある内容になっている。
あと三回で終わりとは残念だ。まだまだ読み続けていたい。


 < 過去  INDEX  未来 >


イセ [MAIL]

My追加