読書日記

2001年08月10日(金) 「不思議の国の悪意」(ルーファス・キング)「<骨牌使い>の鏡」(五代ゆう)を読む。

「不思議の国の悪意」(ルーファス・キング)「<骨牌使い>の鏡」(五代ゆう)を読む。
 「不思議の国の悪意」(東京創元社、1999)は短編集。エラリー・クイーン推奨の作品集である。冒頭の表題作をまず読んでみた。ある少女の幼い日に起きた親友の女の子の迷宮入りした誘拐事件。女の子は発見されないまま長の年月が過ぎ、少女は成長しロマンスを手に入れる。その幼なじみとの恋愛に呼応するかのように殺人事件が起きて過去の事件の謎がよみがえる。その事件の謎を解く鍵はずっと手近なところにあった。
 このミステリー大繁盛の日本の今となっては目新しさはないが、正確に組み立てられた模型のような神経の行き届いた見事な作品。
 
「<骨牌使い>の鏡」(富士見書房、2000.12)はファンタジーの長編である。まだ4ページしか読んでいない。3年前に死んだ母親の仕事<骨牌使い>を継いだ17歳の少女アトリが主人公のようである。
 
 今日は野暮用が多いのと体力不足のせいでまたまた本をまともに読むことができないで一日が終わろうとしている。本当に読みたい本がなぜか後回しになってゆく。読まねばならない筆頭の久世光彦や幸田文、多岐川恭などがどんどんあとになる。


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