読書日記

2001年07月23日(月) 東谷暁「困ったときの情報整理」(文春新書)は決定版である。

東谷暁の「困ったときの情報整理」(文春新書)をやはり買う。
「本の話」でこの本のことを知り、昨日本屋で見つけ手にとってはみたが、買わないで帰ってきた。今日は「千と千尋の神隠し」を観た後、本屋に寄ったので迷ったが結局700円を財布から出した。いま、第2章「知識は詰め込まねばならない」まで読んだところでの判断は非常にまっとうでこれまでの類書の総決算、まとめであるということ。第3章以降の目次を見ての判断は、情報整理についての本はこれ一冊でもう十分だ、もう読まなくてもよいということ。 
「記憶に強く残るようにするには、そこに書かれていることに対して、つねに心のなかで『賛成』か『反対』を唱えながら読むとよい。」(58ページ)が印象に残った。
 思えば、この本の中でも触れられている脇英世や紀田順一郎らの本を読んでパソコンでの情報整理に長い間あこがれをつのらせてきた。あこがれは全く実現していないが、この手の本は繰り返し読み続けている。書いてあることの百分の一もできないのに、読む楽しみはもしかしたら小説よりも上であるかもしれない。不思議な読書ジャンルだ。
 この東谷暁の新著は「パソコンをどう使うか」(中公新書・諏訪)「パソコンデータの捨て方残し方まとめかた」(青春出版社・美崎薫)「パソコンで仕事が10倍おもしろくなる!」(宝島社新書・佐々木康之)などに加えて折りにふれて読み返す本の一冊になった。


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