2005年09月30日(金)
それの名は多分
消えてしまいたいと、具体的ではなく抽象的に思うようになったのはいつの頃からだったろう。 本当に消えてしまいたいわけでは決してなくて、ただぼんやりと、本当に靄のような、思いそのものが靄のようなもので、ただ仄暗く、ただ僅かに重く、私の周囲を漂っている。 それの名は多分、自己嫌悪だと思う。
年齢もあるだろうけれど、確実に本人の資質に原因ありで落ち続ける。 まだ期間があるので待つけれど、無理だったら別の道も考えなければならないだろう。勉強だけでどうにかなるなら力業でどうにかできるのだけれど(事実そうして一次試験を通過したわけだし)、必要とされているのはそれじゃない。 専門だったらどうにかなったのだろうか。 分析技術だったらどうにかなったのだろうか。 少しだけ考えて、無理だと頭を振る。私はもうその道を諦めた。その時点でもう無理だ。あの世界は、何かを成そうとする思いがないとやっていけない。好奇心がないとやっていけない。新しいことに興味を抱き続けることができないとやっていけない。 私には、それらがない。 それってもう、何かが終わっているんじゃないかと、ふと思う。
今、一人遊びはまだ続けている。 それは本当に楽しくて、それは責任がないからで、他愛もない遊びだからで。 ふと気づいて俯くばかり。 これで夢を見ることはできない。
夫との生活はうまくいっている。夫は家のことをしない人だから、役割分担はできているのだろう。でも、何か、始めないと。 期間が終わって、それでも決まらないなら、まずは登録することから始めよう。 できたら合格したいとは思っているけれど。
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