xxxxxx 表面張力(仮)

虚実入り乱れても記録
20010802--



2004年12月20日(月)

今更聞きたいこともない

 先日、大学院時代の人達に会う用事で久々に大学へ行った。もしかすると二度と来ることはないのではないかという思いでいた大学。植えられている銀杏は夕闇の中でも黄金色で、私の脳裏から懐かしい日々を引きずり出していく。ああでも、工事中だった建物がもう殆どできあがっている。そんなに時間が経ったのか、と当たり前のことに気づかされる。
 大学院の人々は相変わらずで、けれど博士論文提出直前の友人は少し痩せていて。
 そして奴は海外の学会に出かけていていなかった。
 あの十一月の別れ以来、二度と会うことはないんじゃないかと思っていたけれど、やはりそういう縁なのかもしれない。会うことになるかもしれない幾度かあった機会には、ことごとく奴は学会や実験で海外や地方に行っていた。こんな縁もあるだろう。それが似合っているとも思うし、それでいいんだとも思う。そして今更聞きたいこともない。
 私はとてもしあわせに暮らしている。そして奴もまたそうであればいいと思うだけ。



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