xxxxxx 表面張力(仮)

虚実入り乱れても記録
20010802--



2001年07月18日(水)

二度と見上げたくはない満天の星を

夏が来る.いや,もう来ている.
何度目かの夏だ.


 人にはそれぞれ狂いそうになる季節があるように思うけれど,私にとってそれは夏だ.春もぐるぐると消えてしまいたくなるけれど,夏の空虚さには及ばない.
 どうやって息をすればいいのかわからない,闇に溶けた緑の匂い.
 水音.
 影が,木々の影が山陰が.
 む………っとする空気の中で,ゆらゆら立ちこめる気配の中で,ただ星だけがおかしくらいに暗い空に張り付いている.
 夏だよ.ねえ,夏でしかないよ.
 生命賛歌なのか,殺戮的な勢いなのか.ただワタシは飲み込まれていく.
 アスファルトの上の陽炎でしかない.
 星の光でゆらめいている,かげろうでしかない.




ただ息を潜めてやりすごすだけ.



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