古畑亜紀の日記
日々の雑記帳です。思い付いた時に
気分にまかせて書きます。

2007年12月28日(金) 駅にて

先日、とある駅の階段途中で体をななめにして倒れている方がいた。
よっていたのか、めまいがしたのかわからないけど、起き上がれないし気を失っている様子。

駅員さんを呼びにいく人、人が倒れているからといってほかの通行者を手前でブロックする人、自分の手荷物をそっと体の下にはさむ人、救急車を携帯で呼ぶ人。

みんなが知らない人なのになぜかあっという間の連携プレー!!

斜めにたおれていたから、下の平らなところに移そうと、数人でもちあげようとぐるりと囲んでいたとき、私は言いました。
「動かさないほうがいいと思うっ!待って、動かさないで!!」
って。持ち前のおっきな声で(笑)←本能的なレベルであせっていたので音質なんてケアできません☆
そしたら、もちあげ移動は中止。駅員さんが毛布をもってきたころその人は意識をとりもどしてきて・・・あとは救急車手配したから大丈夫ですとのこと。


なんとなく、それ以上はできることもないし、意識をとりもどされた以上は人に囲まれているのもいやかなとおもって改札を抜け歩いていたら、そっと私の腕をふわっとつかんで
「あのね・・・」
と話かけてきた60代くらいの女性の方がいた。
「あのね、ありがとう。」

「え?」
「あのね、ありがとう。私も動かしちゃいけないと思ったけど、声がでなかったの。私の兄がね、同じようにね、こうやって駅で急に倒れてね。ほんとは動かしちゃいけなかったのに、動かしちゃったことが原因で、救急車はこばれたけど、亡くなったの。動かさないでおいてくれたら違ってたらしいのよ。自分の兄がね、動かされてなくなったからね。」
「え・・はい。」
「あなたが言ってくれて、動かされなかったからよかったわ。ほんと、あなた、ありがとう。」
なんでそれでありがとうになるんだ?とそのとき一瞬意味がわからなかったんだけど、小柄なその女性が私をみあげる瞳が本当に感謝しているような、きれいな泉みたいに見えたのです。
ぺらぺら勢いでしゃべり返すような気になれず。

「いや、なんかもう必死で何も考えてなくて・・ただ言っちゃっただけです・」

と答えてぽかんとしていると、その方はやさしげなクリーム色のコートをふわっとさせながら人ごみに消えていきました。


私は、見ず知らずの私に、自分の経験と感謝を伝えてくれたその人に「ありがとう」を言いそびれてしまったのでした。
それ以来、その人が同じコートを着ているとは限らないのに同じ駅を通るとまた偶然通らないだろうかと探してしまう自分がいます・・。
今年は、わたくしすごくがんばってきたつもりです。
でも、かんじんなことがまだまだ未熟者です。

感謝を行動で示せる人になりたい。本当にそう思いました。


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