古畑亜紀の日記
日々の雑記帳です。思い付いた時に
気分にまかせて書きます。

2005年03月07日(月) 穏便に。。って誰のため?

このまえ喫茶店で、お茶をのんでいたら、隣の席に20才くらいの、女の子が一人で座っていた。
最近の子らしいカジュアルな格好でしたが、正直いって彼女の美貌にぴったりあっていえる格好とは思いませんでした。
あまりにも整っているため、並み大抵の格好ではなんとなく「変」な感じがするんです。
誰に似ているともいえませんが、色白で、ほっそりとしていて、かわいいしきれい。
非常にモテ系だといえるでしょう。
でも、若い人だから、やっぱりその世代の流行とか好みがあって、まあいっかとか思っていたところに、彼女の彼氏とは思えない小太りで大柄な二十代後半か30才くらいの男性があらわれた。

そこで話しはじめられたのはこんな内容でした。

うっかりつきあっていた男に、殴るける、その他の暴行をうけたので、いろいろ調べたところ、その男には似たような行為の前科があった。
しかし、彼女の両親に相談したところ、話しを大きくするのははじだから、怪我の治療費以外は一切請求するなといわれた。
怪我の治療にいった病院では、「あなたは、随分冷静ですが本当にそういうめにあった人はもっと取り乱してなきくずれるのが普通です」といわれて不思議がられたという。
自分の悔しさを、親ならわかってくれると思ったなのに、訴えたいからお金をかしてくれというと、「ことをあらだてるのはよくない。」といって貸してくれないし、むこうの親に話しにいくのもやめろという。
親は自分が傷つきたくないばっかりに、彼女自身の心の傷などどうでもよいとおもっているのではないかと思い、「穏便にすませなさい」とばかりいって自分の苦しみをわかろうとしてくれない。
まるで、そういうあらそいをするのは醜いことだから、やめなさいってばかりいう。
穏便にというのは誰のためなのか。
少なくても、被害をうけた私のためのものではない。
被害をうけた自分だけが我慢することが穏便にすませることで美しいのならば、世の中の平和ってひどいことをされた人の我慢でなりたってるんじゃないかと思う。
どうして、日本人は、痛めつけられた人にまで我慢をおしつけて円満にしておいた方がよいだなんて平気でいうんだろう。
家族は最後まで味方だと思っていたのに、家族こそ一番最初に世の中で自分にたいして薄情だと感じた。
でも自分は二十歳だし、自分で訴える事ができるから、親が助けてくれなくてもできると思う。
気がすまなかったので、男の両親に話しをしにいったところ、父親が何やら立派な職業なので、おおやけにはしないでほしい、裁判にしないでほしいといわれた。
それなら示談金をはらってほしいというと、そのようなものごいのようなことに答えるなら、あなたにとっても恥ずかしい事実がより現実味をおびるから、治療費だけにしておいたほうがのちのちあなたが恥ずかしくないのでは
といわれた。
私は誠意のない態度がゆるせない。
立派なお父さんの体面は大切で、私の心の傷は大切じゃないのを認めるのが円満で穏便な解決になるなんて納得がいかない。
それでも、自分は、訴えようと思うけど、お金がない。
友だちに相談したら、やはり同じで、裁判などにするより丸くおさめるのが一番いいといって話しにならない。
丸くおさめるのが一番いいっていうのは誰がきめたんだかわからない。

でも、そういうやつのそばにいたおまえが悪いんだっていわれたら、どうこたえたらいいかわからない。
自己責任だろっていわれるんじゃないかって。
そいつとつきあったお前がわるいんだろっていわれたら、被害をうけたことも取り消しになるのかなって不安。


。。。とかいう話しだったのだ。
すると、その男は彼女にご執心らしいのですがもうチョウ見当ちがいなことばっかりいって泣いたりしてる。嘘泣きだというのもひと目でわかる。
しまいには、何もしてやれないし、このまま話しをきいてるだけしかできないおれなんだ。といった後、彼女の部屋によりたげなことを言っていた。
彼女はかしこい子なので、「かぜをひいてるから早くやすみたい」といって断っていた。
図々しいにもほどがある。ちなみにその喫茶代はわりかんだった。
裁判のお金がないといっている若い女の子に、30近い男はたかが400円くらい払ってやれよ。それぐらい、「なにもできない俺」にもできるだろ!!とおもってこっちがはらってやりたかったぐらいだ。
まったく使えないやつはとっとと帰れと思っていた。

いかにも最近のきれいな、若い、勝ち組まっしぐらな子、とおもっていたその子の口から、みた感じでは想像もつかないような辛く苦しい経験をきいた。
こんな若くてきれいな子には必要のない苦労と孤独のはずなのに(あの、けっして不細工なおばさんは苦労してもよいという話しじゃないんですが)、なぜいじわるなことをしたり役にたたないようなことばかりいってあわよくば自分のものにしたがったりするような変な男が嘘泣きで話しきいて、(ちなみにその男はどういうわけか十字軍の話しをしだしたのだ)なんでそうなるんだと思い、たまたま50センチくらいしか離れていなくて全部聞こえてしまった私はいろんなことを言いたくてしかたなかった。

1 仮に、あなたの側にどんな原因があったにしろ、暴力をふるわれた時点であなたの人権は蹂躙されている。
2 それを知っていてとめなかった周囲がもし存在していたら、それは蹂躙を共謀していたことになる。
3 お金がなくても裁判をすることはできるシステムが存在している。
4 あなたは悪くない。
5 円満とか、穏便というのは何の根拠もない世間の圧力である。苦しみを解消するための戦いはただの喧嘩売りではなく、責任を明らかにしそれにふさわしい行動や謝罪をもとめるのは、人間として当然の権利だ。それをおさえつけるような、無責任な発言にまどわされてはならない。
6 人権の蹂躙はあってはならないことである。

どうせ聞こえてしまったのだから、ひとこと、あなたは悪くない。とだけでも伝えたかった。
しかしトイレにいって戻ってきたらすでに会計をしていてマに合わなかったのだ。
いったん席にすわったものの、その子のことが気掛かりで、近くにまだいるんじゃないかと思って探しにいったけどいなかった。

不幸な事に、彼女の不幸は「かわいいから、たまたま変なものまでよってきた」ということだったのかもしれない。
ああでも本当に腹が立つ。
あんな、一番幸せでよいはずの時期のしかもチョウかわいくてしかも頭も良い子が、ろくに助けになる言葉もきいていないなんてあっていいのか。

今となっては彼女にそれを伝えるのは不可能に近い。
喫茶店のマスターにもたずねたけれど常連客ではないからさっぱりわからないという。

でも、彼女が何度も、「でも、このままじゃおかしいと思う。このままにしていたら、私絶対将来ひきずって、なんかおかしくなるから、訴える」と言っていた言葉を信じる。
そして、応援する!!絶対頑張れ!!
そしてみなさんにお願いします。
被害をうけた人に、「穏便に」とか「円満に」とか無責任なこといって、我慢をおしつけるのはやめてください。
それって立派な人権蹂躙です。
でも、彼女のいうとおり「日本人には」よくある話しなのかもしれない。
おねがいですから、「エセ平和主義」ですでに苦しんでいる人を苦しめないでください。
彼女に募金をしたいし、おねがいですから「そんな男とつきあったおまえもおまえだよ」っていわないで。
なぐる方が絶対に悪いんです。

あのとき隣にいた女の子にいいたい。
私は応援してる。もしよければ、私程度のおこつかいは知れていますが、はしたがね程度でも寄付をしたい。
最後まで励ましたい。
裁判をすることは、憎しみとか、喧嘩をするという理由ではなく、責任を明らかにして、事実にふさわしい謝罪と行動を要求するためのもので、真実を追求する行為であって、自ら争いをおこし平和をこわすようなみにくい行為ではないのだと。
平和をこわしたのその男です。みにくいのはあなたじゃない。
そして、それを勇気のなさから、あの場ですぐに伝えなかったことをあなたに謝ります。
体面を気にせずあなたに知っている事を知らせるべきでした。
すごく後悔しています。






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