| 2003年08月27日(水) |
はじめての経験(北見でイモ洗いの巻) |
先日のレッスンのとき、ある運動系の部活に所属している男の子 が、相当だるそうにしていた。理由をたずねると、5泊6日の北見 合宿があったそうで、それでばてたそうだ。いつも元気まんぱいなん ですが、目が妙にまっかで、ちょっとふいてははあはあいってとに かく疲れ果てている。熱もあるようだった。 「キロロきいたら涙がでた」という。 「いっちゃってるね、なんでまた。」とたずねると。 朝5時半におきてごはんたべて、全力ダッシュで練習場にむかって トレーニング。その次点ですでにかなり嫌になっていたらしい。で、 そのあとも、ずっと厳しい練習があって、勝手に「ゆとろぎ温泉」の ような風呂を想像していたけど実際は、3、4人でいっぱいになるよ うな脱衣所と、5人づついっぺんにはいらないと間に合わないような ペースで小さなお風呂を交代ではいったそうだ。 そこで着替える時にひじがぶつかったりすると、他校の生徒が 「ぶつかってくんじゃねえ」といってガンとばししてきたそうだ。 一日目でかなりやられていた彼は、部屋にもどって、テレビを みていたらしい。そしたら、キロロの「会いたい人」という歌が かかっていて、それをきいたら涙がでてきたんだそうです。うける。
「どんな歌なんだっけ」ときいたら、 「会いたいのに、もう会えないとかそういう感じのノ.」 「ぎゃはは!合宿と関係ないじゃん。なに、いきなりセンチなの」 「わかってるんですけど、疲れていっちゃってて、キロロきいたら いきなり涙がでてきて、『はじめての経験』をしたらしいです」 とかいってた。 「ふうん。もっとそういう経験しないとねえ。強くならないと。」 と、たぶん彼にとってはあてのはずれたコメントをしてげらげら 笑った私であった。わたし、優しくないのね。あ〜おかしい。
なぜ彼がそれを話だしたかというと、「だから今日は僕は、はやめに レッスンをおわりたい」という意味だったらしい。 もちろん無視した私は、 「はあ、で、楽にしたいと。何いってんの。だめです。君は若いのだ から、やりなさい。吹くのです。私なんて、君程わかくないのに、 がたがたに疲れてるけど、吹いてるんだから。」 と言った。我ながら、なんのいたわりも思いやりもない言葉だ。 おまけに自分が疲れていることまでぐちるとは。しかしわたしの 出会った名手たちは、笑顔をたやさないが、その裏で常に疲労 困憊していた姿もよみがえる。パワフルにみえる人ほど、限界と たたかっているものなのだ。自分はできてないくせに弟子には平気 できびしくする私でした。教育原理学年ビリだっただけのことは、 あるでしょう!
彼は最初、ひどくつらそうだったけど、あえてむずかし〜初見を やらせた。そしたら、だんだん調子よくなって、顔色も復活したの ですよ。トランペットは疲労回復する力ももっているのです。
そして、疲労が感受性を高くする効果があるのなら、「いっちゃう」 まで疲れ果てるのも悪くないな〜と思ったなあ。でもいきすぎると 『丹田』感じられなくなって、キレるから注意しないとね・・・、 あ−イタタっ。
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