昨日の深夜、出張からもどりました。
今回の仕事はロミ山田さんがゲストでした。 日本人女性としてはじめてブロードウェイのミュージカルで 主役をつとめた方です。 もう少しで70才になるそうですが、華やかで、身のこなし も軽いので50代にみえます。
ロミ山田さんのことは母親の世代には知られているらしいけ ど私は存じておりませんでした。
でも、素敵だった...!ロマンティークな歌を繊細に、パワフル に歌ってらして、会場におこしのみなさんもぽろぽろ涙しながら きいてました。
私は最後の日に「感動しました」とおつたえするのが精一杯で、 あいさつもそぞろ。なんだか目のまえにいるだけで胸がいっぱい だったから。ファンレターを書こうかなあ。でも、どこにだせば いいんだろ。それになんで一言もはなせなくなっちゃうんだろ。 私が男だったらロミ山田さんには「愛の告白」できないなあ。 それについては、ロミさんご本人がこのようにお話されていまし た。 「私は、清心女子高でしたので、当時は相当厳しくて電車の中で ちょっとだらしない格好をしただけで退学になるような学校の 生徒でしたから、きちんとしてなきゃいけないっていうのが 強く残っていて、それで男性がたには近寄りにくいっていわれ 続けてきたんです。スキがないと。それで、私は、そうか、 スキがないとプロポーズされないんだなと思ってスキを作る 努力を必死にして、最近やっと少しスキができたんだけど、 自分ではスキだらけなんだけど誰もプロポーズしないんですよ。」 この話しはかなり爆笑を誘っていました。 ん〜これは、ひょっとして「彼氏募集」のアピールなんでしょうか、 てことは私も若造だからとひいたりせず勇気をだすべきなの? 女じゃだめですか?ロミさん。私はあなたにつくしますきっと。 ロミさん...、私をためしてみませんか?ブロードウェイには たったことのない場末のラッパ吹きですけど(笑)。
ロミさんは50才の時に離婚を経験されて以来、現在独身だそう です。だからなのかな〜て思うのは間違ってるかもしれないけど だれの手あかもついてない(えげつなくきこえたらごめんなさい) きよらかな女性のような気がした。でも、セクシーじゃないと いう意味ではありません。あのパワーと明るさとさわやかさの 裏にたくさんの涙と孤独を感じる。でもそれは悲哀ではない。 そんな安っぽいセンチメンタルなものではなくて、嘘がつけない 人独特のもろさと、プライドが渓流の水のように人の心を洗う 力をもっていたのです。
私は、あれこれあって寝不足の連続だったんだけど、今回あまり つかれている感じがしなかったのは感動にめぐまれていたからか もしれないなと帰宅してから思います。 あ〜それにしても瞳がきれいだったなあ。吸い込まれそうってい うか。自分は一生、ロミ山田にはなれないと思う。
今度御会いするのはいつなのかわからないので、「あ〜おわっちゃ った。」と思って遠巻きにロミさんをながめていると、私服に もどったロミさんが私に、「おつかれさま〜」といって部屋を でていった...。「あ、はい、...」といってぼけっとしていた 私。あいさつぐらいちゃんとしたかったのになあ。
いちばんすきだったのは映画「黄色いリボン」の主題歌。 どんな映画かというとある罪を犯した男がいて、3年刑務所で 服役することになった。そして男は恋人に、「3年後のこの日に、 僕はバスで君の家の前を通る。その時にまだ君が僕を思っていて くれていたら、君の家の前にある樫の木に黄色いリボンを結んで おいてほしい。もしリボンがなくても、君を攻めたりしない。」 と話して刑務所にむかいます。3年たったその日に、バスで彼は 出所しますが、彼は、恐くてその家の前にいってもみることが できないから、運転手に「ぼくのかわりにリボンがあるかどうか みてほしい」と頼みます。いよいよ、彼女の家の前を通ると バスの中から歓声があがりました。彼女の家の前の樫の木には 何百もの黄色いリボンが結ばれていたのです。
うう〜、いい話しでしょう。主題歌はまるで口笛のような 明るくて軽い曲調でした。深い感動をあかるく表現するって いうのがアメリカらしいなあと思います。
プレイヤーとしては、もらった感動をバトンタッチするように リレーして誰かに同じように感動をプレゼントしたいと思う。 でも、あんな風にはできない...。 落ち込むというのではなくて、自分のなかにはああいう音楽が まだないのだとはっきりわかったということです。 そしてそれを育てるにあたっての涙と孤独にたえる自信が今の 私にはありません。どうしたらいいんだろうね。
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