古畑亜紀の日記
日々の雑記帳です。思い付いた時に
気分にまかせて書きます。

2003年06月27日(金) さよなら...

あんまり夜中までやってもだめなのであきらめてねることに
しました。昨日の昼間に私の衝撃的に気に入ったヤマハは、
かわれる人のところへたびだっていきました。。さよなら〜。
あーあ、吹く前は「まったく圏外」だった「リバースの」
「シルバー」しかも「支柱なし」のあの楽器にはもうあえま
せんよ。私はきめてるわけじゃないけど、基本的には
ピストンはシルバーが好き。しかしリバースに限りラッカー
がよいと思っていたけど。あーあ、今ねるまえにもういっか
いあの楽器をふきたいよう。

<別れの季節 2>

 どんなに、明日が見えないようにみえる夜にも
終わりはあって必ず朝がくる。朝がくるから希望
をもてる、そういうやつもいるんだろう、でも僕
は違った、朝がきてほしくないと思っていたのだ。
 小説ならば感傷的な暗示的なラストでしめくく
られてしまっても現実に生きている僕には生きて
いる限りかならず次の時間がやってくる。
 あのまま雨にでもぬれて、ちんぴらにでもから
まれていかにも悲惨な姿になれたら、今の僕には
ふさわしいいでたちになれたのに、一晩徹夜して
みたところで見た目の僕はそれほど変化していな
かった。はためには、ひげさえそってしまえば、
恋人を失ったばかりのような男の顔にはみえない
だろう...と想像してみるがどうなのか。
 かわったのは、朝日のさす僕の部屋にヤマハの
姿がなかったことだけ。置き手紙をするほど何か
ぼくにつたえようとすることすら彼女はしなかっ
たのだ。僕のへやに終焉のシンボルはみたらない
から、僕は泣くこともできない。


<別れの季節 3>
 何もする気がおきないが、ここで旅にでるほど
僕は裕福なめぐまれた仕事をしていないことに気
がつく、結局いつもと同じ電車にのって普通に仕
事をして帰るのだ。
 しかし、さすがにやり場がないから、普通の男
たちがそうするようにひとりで夜の町へでる。
 そこには僕の部屋にいたヤマハとはグレードの
違う女達が、ふさわしそうな男たちと談笑する
姿があった。
 きらびやかで、ヤマハよりもずっと手間をかけ
られているに違いない化粧と普通のOLでは手ので
ない服をきた女はみんなきれいだった。僕は思う、
ほーら、特注品のようないい女はたくさんいるじ
ゃないかと。
男達はみんな体格がよくタキシードをきていた。
ならんであるくと東京の摩天楼の映像がながれて
いくような錯覚をおこさせる。気のきいた話を
して楽しませることもできる男達。
そんな男の隣にいると女達はみな可憐で上品にみ
えるのは気のせいなのか。おそらくあのレベルの
男女はこざかしいかけひきなぞせず、最初から
極スムーズに関係をそだてていくのだ。
 だけど、僕はそんな普通じゃみられない男女た
ちを目の当たりにしても、まるで市販品のような
無名の女であるヤマハが忘れられない。彼女を
はじめてみた時、まるで運命の箱をあけて宝石
をとりだした時のような気持ちになったのだ。
 僕は彼女を知らず、愛していたかも実のところ
定かではない、似たような箱もそこらにちりばめ
られていると知っていながら。なのになぜいろん
な箱をあけては彼女がいないことに苦しむのだろ
う。
 なぜ求めても手に入らないことがあるのだろ
う。いっそのこともっと愛して傷付いておけば
よかったのだ。不完全燃焼がうむ感傷にぼくは
ひたることができないまま、毎日をすごすしか
ない。小説とちがってこの日々をだれかがしめ
くくってはくれないのだ。生きている僕。うし
なわれたぼくの世界。じりじりと夏が近付いて
きて乾いた僕を焦がしていく。


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