今日も、大掃除(とにかくすごく混乱した部屋なのでそう 簡単にはおわらない)をしたあと、銀行まわりをして (融資をたのみにいったわけではありません)実家に晩御飯 をたべさせてもらう魂胆で遊びにいった。
そこで、ごはんをつくる手伝いもせず、おきっぱなしに なっている貴重な音源などをほりだして回収する。 そして、暮らしの手帖という本を妹がおもしろがって いたのを思い出し、松たか子と坂口誠司のドラマ、 鈴木京香が美術教師の役をしているドラマのチャンネルを 交互にがちゃがちゃやりながらよんでみた。 そこには、「人を助ける行動」というコラムが掲載されて いた。内容はこうである。
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阪神大震災から6年たつ(2001年の本なので)が、 市井の人々の助け合う気持ちの美しさが、不浄で仕方 なく思える現代日本の誇りを復活させた。 もちろんそんな中でも、盗みを働くもの、物を高く 売付けるものたちがいたことはいなめないが、それを おおうほどのボランティア精神が、長期にわたって 見受けられたのも事実である。 しかし、市井の人々にばかりその善意があったわけで はなく、営利優先とされる大企業にもそれを実践した 様子もたくさんあった。今回は、わすれられがちな 大企業の善意についてスポットをあててみたい。
それは、一番人のいやがる仕事を3か月間にわたって 無償で実践された。関西だけではなく、四国、九州から も自主的に社員が出向したという。 それは、被災地のトイレの掃除、選択、被災した 人たちの下着のクリニーングをして、個人個人に その下着をまた返却する、ということだった。 ダスキンという会社である。社長がそれを宣言し、 出向する社員は有給休暇をあたえた。 トイレの掃除といっても、それは大変な状況で 水道がとまっているので水洗トイレは意味をなさず、 汚物が山のようにつみかさなっていくばかりの 生活を余儀無くされていた。それは掃除ではなく、 スコップで山のような人の汚物をかたつけて、もちかえり 清掃するというのである。
そういう作業内容をしりながら、すべて出向 する社員は自分の意志で現地にむかったという。
しかし、その、一銭のもうけにもならず、人に いやがる仕事、ひとりひとりに間違えなく下着を わたすという細やかな作業が長期にわたって 企業がボランティアをしたという事実について 筆者は、一つの疑問をもたざるをえなかった。 売名行為ではないのか。社長の命令でやむをえなか ったのではないか。 ボランティアをした社員に、アンケートを とったところ、「損と得ならば、損をえらんで 人の為に生きよ。」という企業理念に97パーセント の人間が「賛同する」とこたえたという。
得することをえらんで成長拡大するのが、あたりまえ である大企業が、損をえらんだことは、筆者に 今でも清風をかんじさせる貴重な事実なのである。 しかしこういった事実は時間とともに風化されやすい。 それも時代の風潮なのだろうか。
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実際はもっと長編のコラムなのですが、こんな感じ です。損と得ならば、損をえらんで人のために生きる。 すごいなと思った。正直いって、これをよむまで震災 のことは忘れがちだったから。すみませんでした。 きれいなだけがきれいじゃないんだね。 たぶん、掃除をした人たちは、全身に悪臭がまとわり ついたことでしょう。しばらくお風呂にはいっても落 ちなかったことでしょう。作業中、アンモニア臭が目 をさすようについてきて涙もとまらなかったかもしれ ません。吐き気もしたかもしれません。でもその作業を する写真は、スコップをもち、作業着で長靴を はいて首にタオルをまきながら、とても爽やかで 美しい笑顔をしていました。 私は当時、スイスにすんでいましたから実況を テレビでみたりはできませんでしたが、私が、 たかが自分の先行きひとつのことで浮き沈みして いた時に、こんな立派なおこないをしたひとたちが いたんだなって、あらためて感動して、 「人は信ずるに値する。」って本当に思いました。
明日は7日。七草がゆをつくります。
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