ことのは

2001年11月16日(金) 白い箱

白い箱の中で過ごす昼間は
気が狂う
背中にまとわりつく言葉と視線
いくら払い落としても足りない
私がキレイになるまでには足りない

白い箱の中で唯一の闇は
叫び出す
目に飛び込んでくる原色と異形
いくら消し去っても意味が無い
誰が目をつぶっても意味が無い

世の中は不平等にできていて
気がつかないフリしても悲しいだけ
宇宙は不信感に満ちていて
“絶対”なんてどこにあるの?

光に染まる闇は溶ける
ふたつは混ざり
新しい時空をつくる
どこまで行っても私は微笑みつづける
白い箱を忘れてしまうから
“絶対”に忘れてしまうから


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