
道標|≪過去を見つめて|あさっての方向へ≫
死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない? でぶるぶる来た一日でした。
ホラーとかは好んで見るテーマではないですが、 怪談や都市伝説の類はどうにもこうにも好きです。 ちなみに涙腺爆裂ヒットは動物モノ。うおお。
20数年も生きていると、ひとつやふたつ不思議な体験でも あってよさそうなものだが、霊感など微塵もないので これといって語れるようなネタがない。
お、そういえばひとつあった。霊絡まないけど。
私がまだ中学生の頃。 部活の朝練のため、通いなれた道を朝の薄霧のもやの中 てくてくと歩いていた私。 元来朝は苦手ではない(当時は早寝早起人間だった…)ので 意識はクリアーな状態だったと思う。
ふと、朝もやの向こう側から犬の散歩と思しき男性が 歩いてくるのが視界に入った。 男性が、まっすぐ突き出すように、手にきらりと光る 何かを握り締めていたので、何の気無しに見てみると、
ど っ か ら ど う 見 て も 包 丁 。
うんこ用払い用のスコップだと想像していた私は瞬時にパニック。 息を殺し、目を合わせないようにそそくさとすれ違う。 見間違いではないかと、すれ違い様に横目をやると、 確かに男性の手にはしっかりと出刃包丁が握られていた。 ある程度距離を置いた辺りを見計らい、一目散にダッシュ勝平。
毎朝、丁度その辺りを犬の散歩で通るのだが、 いまだにあの辺りで遭遇する散歩者を見ると身構える。 あの飼い主は犬のうんこを切り刻むのが趣味だったんだろうか。 嫌な趣味だ。
あともう一個。これは霊…なのか。
小学生の頃。うちの向かいに住んでいた親父の同業者のTさんが 妻子を残して病死してしまった。 葬式の間、近所の子供達が集まってTさんの次女と遊んでいて 私もその輪に混じって遊んでいた。 子供にだって死というものがなんなのか、おぼろげながら理解できる 年頃だ。他愛もない遊びをしていても、なんだか辛気臭い空気。
ふと、その中の一人の子供が、Tさん宅の屋根を指差して、 「あ、○○ちゃんのお父さん(Tさん)が出てきた」と言う。 するとその場にいた子供達が次々に 「本当だ!」「羽があるね!」「そうそう」「どんどん登っていく!」 と声を上げ始めた。 わあ、と歓声がした。みんな一点を見ている。 だが私には何にも見えない。真っ青な青空だけが見える。
一人だけ見えなかったのに罪悪感を感じたのを今でも覚えている。 子供特有の想像力だったのか、本当にみんなに見えていたのか 今でも疑問なのだが、「羽がある」あたりで子供心にも 胡散臭さを感じたことも覚えている。
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