道標≪過去を見つめてあさっての方向へ≫


2005年07月30日(土) 夏のこばなし

死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?
でぶるぶる来た一日でした。

ホラーとかは好んで見るテーマではないですが、
怪談や都市伝説の類はどうにもこうにも好きです。
ちなみに涙腺爆裂ヒットは動物モノ。うおお。

20数年も生きていると、ひとつやふたつ不思議な体験でも
あってよさそうなものだが、霊感など微塵もないので
これといって語れるようなネタがない。

お、そういえばひとつあった。霊絡まないけど。

私がまだ中学生の頃。
部活の朝練のため、通いなれた道を朝の薄霧のもやの中
てくてくと歩いていた私。
元来朝は苦手ではない(当時は早寝早起人間だった…)ので
意識はクリアーな状態だったと思う。

ふと、朝もやの向こう側から犬の散歩と思しき男性が
歩いてくるのが視界に入った。
男性が、まっすぐ突き出すように、手にきらりと光る
何かを握り締めていたので、何の気無しに見てみると、

ど っ か ら ど う 見 て も 包 丁 。

うんこ用払い用のスコップだと想像していた私は瞬時にパニック。
息を殺し、目を合わせないようにそそくさとすれ違う。
見間違いではないかと、すれ違い様に横目をやると、
確かに男性の手にはしっかりと出刃包丁が握られていた。
ある程度距離を置いた辺りを見計らい、一目散にダッシュ勝平。

毎朝、丁度その辺りを犬の散歩で通るのだが、
いまだにあの辺りで遭遇する散歩者を見ると身構える。
あの飼い主は犬のうんこを切り刻むのが趣味だったんだろうか。
嫌な趣味だ。

あともう一個。これは霊…なのか。

小学生の頃。うちの向かいに住んでいた親父の同業者のTさんが
妻子を残して病死してしまった。
葬式の間、近所の子供達が集まってTさんの次女と遊んでいて
私もその輪に混じって遊んでいた。
子供にだって死というものがなんなのか、おぼろげながら理解できる
年頃だ。他愛もない遊びをしていても、なんだか辛気臭い空気。

ふと、その中の一人の子供が、Tさん宅の屋根を指差して、
「あ、○○ちゃんのお父さん(Tさん)が出てきた」と言う。
するとその場にいた子供達が次々に
「本当だ!」「羽があるね!」「そうそう」「どんどん登っていく!」
と声を上げ始めた。
わあ、と歓声がした。みんな一点を見ている。
だが私には何にも見えない。真っ青な青空だけが見える。

一人だけ見えなかったのに罪悪感を感じたのを今でも覚えている。
子供特有の想像力だったのか、本当にみんなに見えていたのか
今でも疑問なのだが、「羽がある」あたりで子供心にも
胡散臭さを感じたことも覚えている。


金田こけもも |MAILHomePage