
道標|≪過去を見つめて|あさっての方向へ≫

家に、今犬が居ます。

犬は眠っています。
馬鹿な英語の例文のような出だしから始まる猥雑日記、 こけももさん犬ライフの記念すべき第一歩の巻です。
終業間際にO田さん(素敵わんこオーナー)からお電話。 子犬の引取りを間近に控えて、今が一番可愛い盛りであるだろうし 折角だから試しに一晩、金田家でお泊りさせてはどうかという 粋なはからいの提案だった。
ドキン!!
村上もとかのマンガばりに、心臓の音がけたたましく鳴り響いた。
あわわ。どうしようあわわ。 母と二人、震える足取りでO田さん宅へ急行し、私の予約わんこ、 ミドリ(仮名)と一泊分のごはんやおしっこシートなどを拝借し 家路をひた走りに駆け抜けた!! 今週の週末はBUSIN0でも買ってダンジョン探索ネ☆と 暗に考えていたオタな予定は吹き飛んで、我が家はお犬様ご宿泊体制に 総動員となった。う…馬ひけー!!
帰りの車の中で、ずっとミドリ(仮名)はひんひん泣き通しだった。 産まれた時から車に慣れているとはいえ、知らない人、知らない景色、 しかもあいにく外は夜、車のライトがあやしく光り、 幼いミドリ(仮名)の緊張はピークに! 抱いていた私の腕から抜け出そうとあがくあがく。 おかげで私の胸元はひっかき傷だらけ。これしゃ商売にも差障りが以下略。
が、家に入ってしまえば落ち着いたもので、ひとしきり家を探索して 排尿しまくった後はしゃっくりをしながらおかしげな格好で眠ってしまった。 急であったので、ケージも食事皿もあったものではない。 とりあえずは一日だけということで、ダンボールで簡易ケージを作ったが 面積が足らず、衣装ケースを引っ張り出して代用とした。 何かあってはいけないので、側小姓よろしく、私もリビングに 毛布を引っ張り込んで浅い眠りにつくことにした。
ふと、目が覚めた。
壁際のケージに目をやると、ミドリ(仮名)が頭だけひょっこりと出して、 じっとこちらを見つめているのがわかった。 ひんひんと、小さい声で鳴いて、薄明かりの中 必死に心細さをアピールしていた。
「ごめんねえ」
抱き上げると、ミドリ(仮名)はぴっとりと私に体を預けて 毛布と、フリースの上着の間にごそごそと入ってきた。 犬と眠る。
首筋に犬がいます。
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