
道標|≪過去を見つめて|あさっての方向へ≫
母犬のオーナーのOさんから電話をもらった。 きさくでとても感じのいい応対。受話器にヘーコラ頭を下げていると
「実は今朝方産気づいて…」
えー!!あ、あわわわわわわわ。 こ…ココロのボス…じゃなくて、心の準備が…
「…それでね、お昼までしか確認してないんだけど、 五匹産まれたそうなのよ」
はいはい!すごーい!すごーい!! 脳内では黒毛の子犬がわきわきと蠢いている情景が 繰り広げられている…。
と。
あれ。
そういえば、私より前に名乗りをあげていた飼い主候補は 確か3人。オーナー宅に一匹、オーナー親戚に一匹あげるって 聞いていたような…
あれ。
あ れ ?
「もしかするとお譲りできないかもしれなくて、 申し訳無くて」
Oさんの声が遠くで鳴り響く…。
「いやいいんです、ホント、気になさらないでくださいホレ 私が一番名乗り遅かったわけですしこういうのはタイミングですから あははははははははははははははははははははははh」
強がりが空しくこだまする、五時。
悔しくなんか…ないもーん。もーん。うえええええええ。
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