coco
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私は数日前に、サバフライ型『ミイラ』をゲームセンターにて供養した。
部屋の掃除をしていたはずだった。紙製の箪笥が奥の方にしまってあった。引出しには懐かしい空気。3段目を開けた時、やっかいな事を思い出す。 捨てるのを忘れていた。 あの頃に捨てていれば良かったものを・・・後悔後悔後悔。
今更遅い。供養せねば。いったい何のミイラだか・・・。 とにかく形で言えばまさにサバフライみたい。でも、もっと小さい。 ほんとは見えないくらいに小さいのかもしれない・・・。 でも私には見えてしまう。
紙に包み大事に扱う。 朝早く、供養バスに乗った。未経験ゾーン、薄明るい。 神社について、紹介状を頂いた。私の行き先が決まった瞬間。 「供養場所:ゲームセンター裏口」
ミイラの何が嫌かってちょっとだけついた肉。 確実に肉と皮とが、骨にくっ付いてて 他人のそんな物を何で供養せねばならないのか とにかく意味が分からないでも、供養する。 たぶんミイラの親戚は供養しない。から。私はミイラに取り付かれていたのだ。 ある意味親友。箪笥の3段目から私に取り付いていた。 何をやってもうまく行かない筈だ。 いつから私の過去に入りこんだのだか、そんな事分からない。私がいつか、あけてしまった心の隙間。たまたま押入れの奥の箪笥の三段目だったんだ。 私のせいなんかじゃないけど、私のせいでもある。
ゲームセンター裏口にいくと、占いババアみたいな奴がいて、金魚すくいのプールを管理してた。 赤と黒の金魚は尾ひれを揺らして泳ぐ、 私は、怖いけれど紹介状を渡した。占いババアは、プールにミイラと紹介状を投げ入れた。それで供養は終わり。 何日か前に、そんな夢を見たわけです。
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