目がさめて、時計を見ると、大寝坊。家にはもう誰もいなくて、がらんとした居間や洗面所をあたふたと。冷蔵庫を探ると、妻のお気に入りのスポーツドリンク。一本拝借して、表に出る。寝ぼけた体に、ひんやりと喝が入って。今夜も妻は宿直だけど、さびしくなんかないやい、と自分に言い聞かせてみる、そんな新婚312日目。