漆黒の瞳に僕が映るのを見て、抱いた、感情。
何かに、似ていると思った。
鈍いような、切り裂くような、捉えきれないけれど大きな。
触れそうな程直ぐ目の前のこのきれいな瞳は、僕を見ているわけじゃない。
僕のものじゃない。
それに気付いて、おそらく僕は、……傷付いているのだ。
何かに似ていると思った。
触れるのは容易いけれど、それを躊躇わせる瞳。
触れてしまえば、どうなるのだろうか。
決して僕のものにはならないと、重々理解はしているのだけれど。
今だけ。
今だけでも。
:
:
触れてしまった罪は、酷く僕を充たした。
何かに、似ていると思った。
この感情を呼称する言葉は、甘い、甘い、……。
+++
『それっぽい言葉で12の御題(@
インスタントカフェさま)』御題8『甘い蜜、甘い罪。』消化。「ミツ」と「ツミ」ていいなーと思ったんですが、結局それを活かせず。
なんかどんどんリミッターの外れた詩になってってますね。そろそろ軌道修正を…;というか時期によって雰囲気って片寄ってますね(自分でしみじみ)。