いつか口ずさんだ歌みたいだね。痛みをそれぞれ抱えて前に進めなくて、冗談に本音を混ぜてみたりして。重ねた手の平に独占欲感じて、でも、離したくないなんて言えなくて。終わりなんか来なければいいと、何度も願った。いつか口ずさんだ歌みたいだ。一人が楽だと思っている筈なのに、きみが隣に居るのが当たり前になってた。もう離さないって言ったら、きみが泣いた。ようやく取れた胸のつっかえさえ、今は愛しく思う。