「生きていくのに大切なこと」こころの日記
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ヨガをしていると、Grounding (グラウンディング)という言葉をよく聞き、練習の最中にかなりの頻度で意識します。グラウンディングがうまく出来て初めてポーズの安定はもちろん、自然界のエネルギーを上手に体内に取り込んだり、体内で作られるエネルギーが無駄に放たれるのを防げると言われています。
このように言ってしまうと何か特別なことのように思われるかもしれませんが、私は、これは日本語で言うと <地に足をつける> とか <根付く> とかいうことだと思っています。自分の考えを持って、周囲の状況に右往左往せず、安定した心で生きている、大地に静かに立っている大木のようなイメージです。時には強い風に吹かれて葉の先端が小さく大きく揺れますが、その土台、私たちの中心はいつも私たちの中に、揺るぎなくそこにあるのです。なんと素敵なことでしょうか。(エネルギーに関しては、別の機会に語り合いたいと思います)
ヨガでのグラウンドは、身体の安定を思わせますが、実際には心の安定も大きく関係しています。今していること、ヨガの時間ですから、ヨガのこと以外は全て頭の外に小さくたたんで置いておき、そうして、意識の全てを自分の呼吸と身体の声に向ける行為は心の安定があればあるほど楽だと思います。そして、そのように意識することは心の安定にも繋がるのです。こうして考えるとヨガは心と体の安定に一石二鳥です (他のスポーツにおいても同じことが言えるでしょう)
そんなわけで、グラウンディング/血に足がついている自分をいつも意識して、安定した自分を育てましょう。意識することによって、上がらなかった足が少しずつ上がるようになり、伝えられなかったことが少しずつ伝えられるようになり、見えにくかった世界が少しずつ、楽に見えるようになり、心と身体の利用領域が広がりそうだと思いませんか?
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