「生きていくのに大切なこと」こころの日記
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2016年06月29日(水) <役割依存症>について語り合う日を設けました

本日は、毎月第一土曜日に開催している<心のファシリテイターとして育つ会>の7月号予告を書いておくことにしました。

日本時間2016年7月2日(土)午後12時より14時まで 
Skypeにて

今月の育つ会は <持たされた役割> について語り合ってみたいと思っています。

例えば。。
"あなたは子どもとして大事にされる技をどのようにして学んだでしょうか?”

家族の中の役割とは、
ヒーロー、スター、いい子、お母さん子、お父さん子、スケープゴート、被害者、問題児など、落第者や交通事故に頻繁に遭うケースさえも、役割の1つとして捉えられています。

これらは、子どもが育つ家庭/過程で家族の和を保つためにひたすら、無意識の中で続けられてきた役割です。

それぞれの役割を担うことで、自分は家族にとって大切な存在なのだと感じ、自分を落ち着かせてきたのです。

この延長は、<役割依存症>です。

本来の自分は意識の下の方へ押しやられ、役割として演じてきた自分をあたかも自分自身であるかのように感じ続け、演じ続けます。
無意識の世界へ押しやられて、自分を感じることがないばかりか、役割を持った自分が本来の自分であると錯覚してしまうことがあります。

役割依存症は自分と他者・家族との自分との間に共依存の関係を作り出します。

共依存:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%B1%E4%BE%9D%E5%AD%98



この "役割から抜け出す” ためには以下のようなことが出来ます。

1.どんな役割を持って生きていたか、又は生きているか確認する

2.その役割のおかげであなたや家族が過去に永久的な安定を得ることが出来たか、または現在も出来ているか確認する

3.その役割のために、あなたはどんな感情を抑圧しなければならなかったか、又は現在も抑圧しているか確認する

*これらのことを確認する段階で当時の感情に圧倒される場合があります。例えば。。。

”今更こんなことしても意味が無い” と否定的になったり "別にどうとも思わない” と、この確認に対して急に無関心になった場合などは、当時の感情に圧倒され巻き込まれていると捉えることが出来ます。

過去の感情への圧倒感を避けるために出来ることは、例えば。。。
現在持っている能力をしっかり意識して(注1)できるだけ静かな場所で、過去の自分(注2)とおとなの自分(注3)との間に明確な線を引いて、確認を行います。

注1)今のあなた/大人のあなたにできること/プラス面を意識し、そのことを心や自分の意識一杯に満たしておくことはとても大切なことだと思います。これをアメリカの精神学者ジョン・ブラッドショーは <能力のリスト> と呼んでいます。

注2)過去の自分とは、この場合、役割を演じ始めた子どもの頃の自分です。ジョン・ブラッドショーや多くの精神学者、セラピストは家族システムの中で役割を演じさせられたり、何らかの形で他者に傷つけられた子どもの頃の自分のことを<インナーチャイルド> と呼んでいます。

注3)おとなの自分とは、現在の自分、しかし、周囲や社会の状況にとらわれず、いつも自分を大切にして、自分の世話が自分でできる、自分にやさしい自分のことです。

などなど。。。。

このような題材に興味のある方が増えるといいなぁと思っています。

参考文献『インナーチャイルド 本当の貴方を取り戻す方法』 ジョン・ブラッドショーP294より


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