「生きていくのに大切なこと」こころの日記
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2005年02月18日(金)

 今日は職場で「大きな気付き」を得ました。きっかけは「一人の少年」
2005年1月初め、私が始めて少年と出会った時、彼は「ー186℃の液体窒素でイボを焼く治療」に訪れていたのですが、両手足に15個のイボがあって、治療は毎回暴言を吐き激しく抵抗したくなるくらいに痛いので、やむなく看護師さん3人で押さえつけられての大変な治療を受けていました。私は見るのが辛くて目を逸らしました。 
初対面から1ヶ月後の2月11日、彼と話をしていく中で「あなたのイボは、あなたの力で治っていくと思うんだけど、私にもイボの治療を手伝わせてね」と伝えました。彼はその日、いつもよりもうんと静かでした。それはまるで自分の現実を受け入れているように見えました。
そして今日、少年は初め「今日も痛いんだろうなぁ」と言いましたが、その後には「今治療しておけば早く治るんだよね?!」と何度も言いながら、大人に押さえつけられることも無く「自分で治療した」のです。私は処置を手伝わせてもらいながら、彼の趣味「イラスト書き」の話をしました。私が「あなたがどんな絵を描いてるのかを教えて欲しいなぁ」と言うと、少年は大きな目を輝かせて「自分の事」を語り始めました。そして全てのイボを焼き終わった後、少年は「せっかくだから、もう一回焼いておこうかな。だって、どうせするならしっかり焼いたほうがいいし、早く治るでしょ?!」と言いましたから、私はすぐに賛成しました。少年は治療を終えて部屋を出て行く時、満足総な目をして私を見て「来週こそは僕の絵を持ってくるのを忘れないようにしなくっちゃ」と言いました。私は「ありがとう。楽しみにしてるね。又来てね」と言いました。
 今日の少年は、1月に見た「辛い治療をしている少年の表情」とは違っていましたその「瞳」が「穏やさ」と「自分で治療を受けたという誇り」を持っているようにも見えました。
 そして私は今夜、少年の「瞳」から、大切な事を教わった気がしました。とかく流れ作業になりがちな忙しさの中でも「心のある自分」を持って仕事をしていくと、このように大きな気付きを得る事が出来ると感じました。


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