「生きていくのに大切なこと」こころの日記
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| 2005年02月05日(土) |
「自然治癒力」 と 「責任」 |
2日前から「風邪気味」。それなのに、ついつい「風邪気味の私」を否定して、いつもと同じように動いていました。 今朝になって、私がしんどさを否定していることやこれくらい平気だと思っていることが、結果的に症状を長引かせているような気がしてきました。子どもの頃は風邪を引くと親に責められましたから、しんどさを感じられずに生きている私でしたし、社会では常に頑張ることを要求されていたのだから、仕方がないですね。今回は風邪気味の私の心に沿って生活してみます。そして喉が痛くても出来る事がありますね。私はいつもできることをしていけばいいのだから。 何が出来るかと考えたら、仕事は出来そうな気がしました。新しい発見をした気持ちで喜んで仕事に出かけました。しかし、現実は大変でした。9時から15時45分までの診察時間に受診された患者さんは80人。私の休憩は15分・その時間にお弁当を駆け込む。暖房で空気が乾燥しているせいか、喉が干からびてくるのがよく分かる。マスクの中では鼻はムズムズしっ放し。立ちっぱなしで腰が痛いけれど座る機会が殆どない。患者さんが50人を超えた頃、先生の声がかすれてきました。先生は机の上のお茶を、患者さんが交代する瞬間にぐぐっと飲み干すけれど、かすれた声は戻らない。患者さんの中には「なかなか順番が回ってこない」と怒って帰っていかれる方も居る。その対応に追われる受付の人達と、慌てて現場に駆けつけて謝る看護師さん。気のせいか皆が疲れているように見えてきました。(あー私は今、自然治癒力とはほど遠い世界に居るのではなかろうか。この状況でどうやって「風邪引きの自分」を大切にしていけばいいのかな)。病気を持って受診されている患者さんと先生と私。私の体が元気なら、昨日のようにいい考えも浮かぶでしょう。けれど今日は自分がしんどいから、他者を手伝うことが難しい。「心」の状態と同じですね。ということは、私はまず「自分を手伝うこと」が大切なはずなのに、「仕事をしている私」は、社会に属して働くものの「責任」としてそこに居る以上、自分のしんどさよりも「仕事」を優先して動いていくしかないのだと思いました。 仕事を終えて、帰宅したのは午後の16時5分。7時間近くも立ちっぱなしで、腰が痛いし、体がクタクタ。そういえば昨日の夜も21時帰宅で、夕飯をゆっくりと食べる気持ちにならなかった。今日は栄養満点の鍋焼きうどんでも食べて、トドのように眠りたい。 ベッドに転がってこんなことを思いました。「雇われている人」である以上、今の社会にある職場で「自分を大切にする」事は難しいのかな。もしもそうだとするなら、私は自分で会社を持つことが出来れば楽なのかな。自分の「心」を一番大切に出来るような場所を作って「楽しみ」の延長で働いて「自分にある責任」を取っていけばいいのかな。そのために必要なものは何かな。逆に、不必要なものは何かな。まずは今2つ片付けておく問題があるから、これを処理してから先へ進んでいこう。そしてもっと自分の身体に心を向けて生きよう。今夜は玉子酒を飲んで寝よーっと。今は何が出来るかな?出来るだけ身体を温めてゆっくりと過ごしていれば・・・きっと私の「自然治癒力」が穏やかに働いてくれますね。そうそう、「自然治癒力」を引き出しましょう。
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