「生きていくのに大切なこと」こころの日記
DiaryINDEXpastwill


2004年10月30日(土) 「日陰」 と 「日向」

 2日前の仕事帰り、夕日に照らされて黄色く輝いている景色を見て、ふと思いました。
 私たちの現実は、実際には日向よりも日陰のほうがはるかに多いのではないだろうか。私たちは過去に日向ばかりを見せられて来たのではないだろうか。更に人生の多くは日陰の中にこそ学ぶものが多いのだと、そのように表現する事が出来るのではないだろうか。子どもであった私たちに日向だけを見せてきたのは、親であり周囲の大人であり、そして時の英雄を追いかてきたマスコミや社会ではないだろうか。更に日陰は偶然隠れたのではなくて、大人の意識の中で常に隠されてきたのではないだろうか。
 仮にそうだとするのなら、私たちが物事を考える時には、その一方向からではなく、あらゆる角度からそのものを直視していく事が大切であると言えるのだろう。
私が過去、日向だけを見せられ生かされてきた為に、大人として非現実的な理想の世界を思い描いてきたのなら、私はこれから自分の人生をより良く生きる為に、現実にある材料に付いてのみ吟味し、自分の心に丁寧に耳を傾けていく必要があるのだろう。

 数ヶ月前、鏡に映る自分の姿を見て 「姉」 を思い浮かべた事がありました。
 長い間、私が理想とするものは 「姉」 でした。幼かった私が、姉と同じ容姿・職業を持つことは、私が親の子どもとして肯定される為に必要なものなのだと思えていたのです。そして幼かった私の目に、「姉」の存在は 「日向」 として映っていたのかもしれません。
 
 今夜、鏡の前に立って居るのは今を生きる 「真の私」
過去とはそれ程変わらぬ容姿を持ち、けれど過去とは全く違う心を意識できる 「私」
私は「私」 で良いのだから・「私」で居ること・「私」が此処に居ることが大切なのだから、他の誰でもない私自身を大切にして生き続けようと更に意識した夜でした。


 私は今、社会で孤独を楽しみながら、私自身が大切にしているものは何だろうと考えています。
 私が 「柔らかい私」 として生き、自分自身を語っていく事を意識しています。22:30



Mamo |MAILHomePage

My追加