「生きていくのに大切なこと」こころの日記
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今日は夕方プールへ行ってきました。 私はプールで泳ぐのは久しぶりなのですが、今まで最も身体の軽さを感じました。そして「こんなに身体が軽いのは何故だろう」と考え気が付いた事は・・私が人の視線を気にしないで「泳ぐ事だけ」をしているということ。これまでに何度でもプールに来て水に身体を浮かせ水と戯れていた私。でも過去には殆どの場合、どこかで人の視線を感じながらの行動だったように思います。実際の私は過去にプールへ来る度に、「クロールの練習をしたい」 と考えていましたが、これまで一度も一人で練習する事ができずに居ました。そして今日、私は一人でクロールの練習を楽しみ、水中にもぐり、疲れたら途中で止まって休み、自分の感覚を感じながら、水と触れ合う事が出来たのです。 私は水の中で身体が冷えてきた事を感じつつ、最後に幼児用の小さなプールに入ってみました。そこには1ヶ月くらい前、プールの端で立ちすくみ大きな声で泣いていた女の子と女の子のお母さんが居ました。今日、その女の子はプールの端から端まで楽に大きなしぶきを上げて泳いでいました。私は水中に身体を沈め、女の子の動きと一緒に沸き立つアブクも眺めて楽しんでいました。そしてふと水中を見渡すと、室内の電気が水の中で反射して、水中全体がアブクと一緒にキラキラと輝きながらゆれていました。それはとてもきれいで、私は自分の体の上にも降りそそいでくる反射の光りを、一人水中で楽しみました。それから水の中で身体全体を伸ばしてみると、水が私の身体に吸い付いてくるようで、私は水という衣服でこの身をまとっている事を想像し、「着ていても分からないほど心地よい衣類があるだろうか」 と、とりとめの無い事を考えては心でくすくすと笑っていました。 水の中・・。 私の身体は、水の中で浮こうとします。本当は人が水中で浮くことよりも沈むことのほうが難しいのですね。私は水に浮いた時、自分の体が水に浮いている時の、水面と空気との境の感触を肌に感じて楽しんでいます。この感触は、「こそばゆい」 とか 「くすぐったい」 とか、とても表現しずらいのですが、とにかく心地よく、私は水面に半分だけ身体を出してくつろぐ事が好きなのです。 心の底から満足してプールを後にし、私はもうひとつの冒険・「一人でラーメンを食べに行く」事をしたくなりました。でも・・一人でラーメン屋さんに入るのには抵抗がある・・けれど・・今日はそれをしてみたい。そして出来るような気がしたのです。 私は家に向かって走っている車の方向を急遽変更し、数分後にラーメン屋さんのドアを開けました。入ってカウンターに座ると店員さんが私にメニューを聞いてきました。「大丈夫、慌てて決めなくても良いはず」 話しかけられた私の戸惑いはいつもよりもうんと小さいものだと感じました。私がふと前を見ると、カウンターの奥に、慣れない手つきで大きな中華なべを揺すりながらチャーハンを炒めている男の子がいて、その隣には大きなお鍋と慣れた手つきで麺をゆでている人が居ました。私にはそのどちらも楽しそうに見えました。
社会にはいろんな仕事があり、そのどれも、その場所では大切な作業で、そのどれも私が経験を積む事で出来てしまうようにも思えました。現実には私にその仕事は不可能だとしても、私が目の前の事を肯定的に、発展的に見られることが大切なのだと思います。それは私自身が目の前の事を楽しんでいるということなのだと思えます。23:00
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