「生きていくのに大切なこと」こころの日記
DiaryINDEX|past|will
私が社会で多くを語りすぎてしまう原因のひとつは 「沈黙が怖い」 ということでした。「沈黙」とはただそこにいる人皆が黙っているだけのことなのに、私は過去の傷の中に巻き込まれていたのですね。 まだまだたくさんの傷を抱える私を感じます。分かっていても、意識していなければいつでも小さな戸惑いを無視してしまうのですね。これまでも、そしてこれからも自分の問題から逃げたくありません。
Gobamcan・Hide主催のファシリテーター育成会にMitsukoさんが来場されました。24年前の 「新宿バス放火事件」 で体の80%に火傷を負ったMitsukoさん。実は私は、彼女と出会える日を楽しみにしていたのですが、Mitsukoさんは育成会の写真を撮り終えると、そのまま会場を後にされました。 私は・・。 細くて小さな身体・風が吹けばそのまま倒れてしまいそうな身体で生きてきた彼女の、その表情に、私の心の奥底が大きな刺激を受けました。 帰っていく姿を目で追っているうちに 「どうしても言葉を交わしておきたい」 と感じたので、私はMitsukoさんに声をかけ、会場から出たばかりの彼女の手に触れました。 「死ぬ事を考えて、そして生きてきた彼女」 その事実は、私の過去と大きく重なり、私は自分の中に埋もれたままの生傷をその場で垣間見ることになりました。そしてそんな彼女の身体に触れた事は、私の中に今も埋もれている傷を自ら引き出すきっかけとなりました。そして、私はこれからどんな人と出会っても、どんなことが起こっても、現実をプラスに吸収していく事が大切なのですね。
エーリッヒフロムは『愛するということ』の中で 「理にかなった信念」 という言葉について書いています。 「自分の思考と経験で掴んだもの」 が 「理にかなった信念」。 因みにその反対は権力によって出来上がった「根拠の無い信念」と。私はこれからも 「自分の信念」 を信じて生きていきます。それが傷を癒やす為にはとても大切です。 「現実の社会で、自分の信念を持ち生きられること」 は私にとって大きな能力になるのです。 私は現実の中で過去に巻き込まれずに “私” として生きていく。 私はより太くて力強い能力を持つために 「社会の中で、自分の信念を持ち過去に巻き込まれない私で生きる時間を持続させる」 ことにします。22:55
|