日英双語育児日記
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保育園の参観日で、Tのクラスが二組に分かれてドッヂボールをするのを観戦した。
双方のチームに、中心的な男の子がいてボールを取りにいく。ボールが引き寄せられるように彼らのところに集まっていくのが不思議な感じがした。一方、Tは積極的にボールをとりにいくわけではなく、一生懸命逃げ回っていて、全体で二、三回ボールを投げていたくらいだったか。
時間が経つにつれ、両方の大将の対決という構図がより鮮明になってきて、二人のあいだのボールのやりとりにあわせて、波があちらへざざー、こちらへざざーと寄せるように、他の子供たちが逃げ回る。それぞれのチームを率いている二人の子が、普段とはまた違った顔つきで頼もしく見える。
そんな光景を見ていると、ふーっと、三十年以上昔のこと、自分が小学校三年生のころにドッヂボールをやっていたころのことを思い出した。そうそう、あのときも、チームの皆から頼りにされる男の子の姿があった。ずっと忘れていた顔と苗字まで思い出した。特に気になる男の子だったわけではなく、ドッヂボールのときの姿だけを覚えている。
そうそう。そうだったー。 それで、私は、逃げ回るの専門だったけれど、それでもそうやってドッヂボールをするのは、ものすごく楽しかったのだなあ。
そうだ、そうだ。チームを率いる将軍でなくても、ドッヂボールはやっぱり楽しかったのだ。
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