留学先での独り言

2003年06月15日(日) 日記のネタに困らない一日 3(完結編)

これはおとといから続いている日記の続きです。

目の辺りにしたものは何か?完全に閉めたつもりのドア
が少し開いていたのだ。俗にいう半ドア。案の定ドアを
あけても室内灯はつかない。

冷や汗がたらーり。

一応鍵を穴に入れて、エンジンをかけてみる。全く応答
がない。

やってしまった。バッテリーが完全にあがってる。急いで
周りを見渡した。ケーブルを使ってジャンプスタートを
しなくてはいけないからだ。しかしただでさえ深夜1時半。
駐車場は24時間開いているとはいえ、こんなときに車を
出し入れする人はいない。最後のバスで空港から来た人
もすでに帰ってしまったようだ。

まずは管理人兼レジのおばさんに訳を話す。自分の車を
利用してもいいがケーブルは持ってないという。なんだか
ケーブルを買うのはしゃくなので、とりあえずじゃ他の人
を探すことにした。

駐車場の隣にガススタンドがあるので、明るいし、そこに
いってガスを入れに来る人に聞いてみようとした。

しかし空港というものはそもそも人里はなれた所にあるもの。
なかなかガスを入れに来る車は来ない。何回か来た車
を止めては状況を話し、手伝ってもらおうとしたが
なかなかいいといってくれる人はいない。タクシーの
運ちゃんが手伝ってあげたいけど、今仕事で電話があって
お客さん迎えにいかなきゃいけないから、というのが
唯一やさしい言葉だった。

考えてみればこんな真夜中に日本人一人がガススタンド
に立ち、いきなり声をかけてくるんだからかえって気味が
悪いだろう。実際かなり怪しまれて、ある車にのっていた
黒人女性は窓すら開けてもらえず、手であっちいけとやら
れてしまった。

それともう一つ、ここはルイジアナ・ニューオリンズ。
よくよく考えればかなりやばい都市だった。何回か声を
かけているうちに明らかに飲酒運転の人や、それ以上に
お酒なのか薬なのか何かでトリップしている人にも出くわ
した。声をかけた瞬間「やばっ」と正直思った。拳銃でも
持っていたら下手したらやられている所だったかも、と後
になって考えた。きっと彼らは真夜中にわけのわからん奴が
近づいてきたので怖くて正当防衛で撃ったといいかねないし。

そう考えたら自分のしていたことが非常に怖くなった。

結局ガススタンドのショップで仕方なくケーブルだけは買い
(これがめちゃ高い)駐車場に戻った。時計はすでに3時を
回っていた。相変わらず駐車場の中に人の気配なし。仕方なく
動かない車内に戻る。朝に誰か来るまでは動いても仕方ない
なと思い、座席に横になった。

あぁ、AAAに入ってよけば良かった、それともGeicoの
緊急サービスかなぁ、などと考えた。またただバッテリー
があがっているだけじゃなかったらどうしよう?とも考えた。
その場合、また車を牽引してもらうか、誰かに助けにきてもらう
しかないなぁ、でもどっちにしても金がかかるなぁ、という
ことが頭をよぎった。どっちにしてもいいことではない。

こんなこと考えても仕方ないので、ふて寝しようと思ったが
ここはニューオリンズ、夜でも暑苦しい。また窓を開けると
蚊が入ってきて、容赦なくぼくを襲ってきた。暑苦しいは
蚊にはさされるは、かといって他に行くところはないは、
最悪だった。

もんもんとそれから2時間近くがたった。朝の出発便のため
に駐車場に車を入れにくる人がぽつぽつ出始めたので、また
外に出て、声をかけまくった。しかし彼らは出発便に遅れない
よう、同情はしてもごめんねと足早に去っていってしまった。

絶望に近づいてきた。今日はすでに土曜日。考えてみれば
どこの修理工場も休みだ。牽引してもらっても修理は月曜に
なりかねない。もう空港に戻って、バスでハティスに戻ろう
と考えた。車はもういい。またいつか取りにこよう。例え
駐車場代を払っても事情を話せばべらぼうにはとられない
だろう。とにかく疲れた、家に帰って寝たい、そればかり
が頭をよぎった。

そんなとき、一人の男性が声をかけてくれた。夜勤の女性
に変わって昼間のレジ兼運転手をする人だった。夜勤の女性
から事情を聞いたのか、すぐに彼の車を回してくれた。
そしてケーブルをバッテリーにつけて、彼は車をふかす。
それに応じてぼくはエンジンを1回2回かけてみた。しかし
かからない。バッテリーそのものがいかれたのかと思った。

しかししばらくして、もう一度試す。今度はアクセルも思い
切り踏み込み、そのままにした。そして待望の時はきた。

「ブルルーン」

やっとエンジンがかかった。まじでうれしかった。おじさん
もよかったね、とにっこり。しばらくエンジンをかけっ放し
にしておいて、その間におじさんに何度もお礼をいった。

お金を払って駐車場を出た時、ようやく生きた心地がした。
その時すでに6時20分だった。ハティスまでの道のりは
多少途中で眠くなったが、それでも安全に飛ばした。そして
無事家に到着。月曜日以来の我が家に、感激ひとしおだった。

こうしてコネティカット遠征が終わった。ついてないこと
がこれだけ続いたのだから、今後いいことが待っていると
思い、早々にベッドに入って爆睡した。シャワーを浴びる
ことを忘れるぐらい早くに。


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