*ハナビヨリ*住宅ローン返済日記
もくじきのうあした


2003年06月11日(水) ☆命☆について

会社の前に学生寮がある。
以前は別の経営者だったのだが、
今年になって、
うちの社長さまが経営に乗り出したのだ。
何しろ、目の前。
管理がしやすいのだ。
もちろん、雑用はこちらに回ってくるので、
おかげで仕事も増えてありがたい。

男、14人。
生意気盛り、食べ盛りの運動部員が14人。
男の子だし、
ある程度は仕方ないんだろうけど。

掃除はしない、
ゴミの分別はしない、
風呂は好きなときに入る、
メシは他人の分まで勝手に食べる、
喧嘩する、
挙げ句の果てには、
食費削減(寮食は1食¥500円)と
電気代削減(各室にメーター付)のために
トイレでご飯を炊く始末。

聞いてるこっちは微笑ましい限りだが、
実際に面倒をみているまかないさんにしたら、
「ええ加減にせいよ」って感じだろう。

でも、それもこれも命あってのこと。

学生のひとりが事故にあった。
同じ大学の別の学生が運転する車と、
自転車で正面衝突。
お互い、ノーブレーキ。
吹っ飛ばされ、地面に叩き付けられた。
医学的なことはよく分からないが、
脳味噌が流れ出ていたと聞いた。
社長が知り合いの消防士さんから聞いた話では、
そんな状態で助かった人は聞いたことがないそうだ。

それでも彼は今、病院で闘っている。
脳が腫れているそうだ。
親兄弟も駆けつけ、
まかないさんも病院に付き添っている。
寮仲間も心配そうだ。

人は、
いつどこで、どんな風になるかなんて
わからない。
彼だって今日の予定もあっただろう。
それが今は、病院のベッドの上。

人生には、
決して後戻りはない。
「やり直すことが出来る」とよく言うけど、
やり直せるのは、まさに今現在から。
過ぎた時間は取り戻せず、
そのときの取捨選択はやり直せない。

以前テレビで、
交通事故死された方のお母さんが
「途中でジュースを1本、買ってくれればよかったのに」と
おっしゃっていたのを見たことがある。
彼の自転車か相手の車、
どちらかが一旦停車していれば。
いつもは原付で通う道程をいつも通りにしていれば。

運命か、偶然か、必然か。

悩んだり、痛かったり、苦しかったり、
命あってこその感覚。
命を与えられたものは、そこから逃げてはいけない。

特別、会話を交わしたことはないけれど、
縁あって、関わった君だもの。
回復を、信じたい。





↑わかってんのかなぁ?

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