ゆうパックが新しくなりました。しかも正式な発表が9月29日、開始が10月1日ってありえんし!おまけに「ゆうパックカード・シールがなくなる」なんて聞いてないよ。そんな急に言うから、オークションで「ゆうパックカード・シール」が高騰するんじゃ!何でシールも貼ってない「ゆうパックカード」が5枚で3,000円もするんじゃ!
で、「より便利に」「よりスピーディに」はともかくとして、「よりおトクに」は嘘だね。安くなる例もありますが、ほとんどが高くなります。例えば私は山梨〜愛知間でよく荷物を送るのですが、その際に使用していたのが140cmサイズ(実際は130cmくらいですが)。服などをいっぱいに詰めると、だいたい14kg〜16kgに治まります。んで計算すると、
(従来)14kg以下…1,250円 16kg以下…1,330円 (現在)140cmサイズ…1,500円
もちろんこれは一例です。ただ様々な例をとっても値上げがほとんど。まれに「値下げ」が実現している場合があるのですが、その値下げといっても10円とか20円とかの世界です。 今回の改悪で各種割引制度ができました。同一宛先割引(1個50円)、複数口割引(1個50円)、持ち込み割引(1個100円)です。これらを最大に駆使すれば、なんと最大150円引き!上の例だと、1,500円が1,350円になる!…って、これでも前より高いし。郵政公社は「各種割引を利用すれば、前より安くなる場合が増えますよ」なんて言ってますけどね。高い料金から割り引くのはしょうもないし、そもそも従来の料金と現在の「割引料金」を比較すること自体が筋違いでは?定価で比べろよ!って思いますけど。
さて。がは日記はこれで終わりません。もっと検証します。何をやるかと言うと、「クロネコヤマト」と料金比較します。使うのは上の例。ただしゆうパックはクロネコヤマトを意識してますので、ゆうパックの方が安いのは確実です。
(ゆう)140cmサイズ…1,500円→持ち込みで1,400円 (クロ)140cmサイズ…1,580円→持ち込みで1,480円
というわけで80円という僅差でゆうパックの方が安いのです。ああ、ゆうパックの値段設定のセコさ!ところが!!複数口割引を比較すると!
(ゆう)1個あたり50円引き (クロ)1個あたり100円引き
複数口割引はクロネコヤマトの方が安いんです。しかしその差は50円。よって、
サイズ|ゆう|クロ|差額 ───┼──┼──┼─── 60cm│ 700│ 740│40 80cm│ 900│ 950│50 120cm│1100│1160│60 140cm│1300│1370│70 160cm│1500│1580│80 180cm│1700│1790│90 190cm│1900│-----│---
「60サイズの場合はクロが安く、80サイズは同額」という結論になります。
ゆうパックが値上げしたら、定形外郵便との価格格差が縮小する結果も生まれました。これからは大きくても軽い荷物は「定形外郵便」がいいかもしれません。90cmサイズで4kgまでなら定形外郵便で送れますよ。保障はないので、保障が欲しければ簡易書留350円を付けた方がいいですけど。
注目すべきは「Yahoo!ゆうパック」。これはYahoo!IDが必要ですが、全国のファミリーマートからゆうパックを「旧料金のまま」送ることができます。これは「大口割引」を応用した伊藤忠商事のサービスです。重量制ゆえに安い!ただし「ゆうパックシール」は出ません。そして通常よりも1日多く日数がかかるようです。それでもよければ便利でしょう。
結論、やっぱ「よりおトクに」は嘘。JAROとか公正取引委員会は厳重に注意すべきです。明らかな「嘘」「紛らわしい広告」でしょう!…郵政公社に楯突くわけないか。
|